かのん

その年、私たちはのかのんのネタバレレビュー・内容・結末

その年、私たちは(2021年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

親に捨てられ、別の家族と他人の人生を生きる少年
両親を知らず、見ず知らずの親戚の借金を背負い、懸命に生きる少女
母親に疎まれ、まるで1人で暮らすように孤独を生きる少年

生まれながらに自らに与えられた運命に悩み、翻弄され、1人耐えながら生きてきた人間が、人生に安定さを見出せた時
今いる場所からこれまでの人生を振り返って
少し遅れたけれど、初めて「自分の人生を生きる」ことについて分かり始める

冒頭はドラマのストーリー性にユニークさを感じ、中間は単に昔の同級生同士が再びくっつく話にまとまりそうになるけど、最終話でこのドラマが本当は何が言いたかったのかわかった気がした。
「僕たち全員 哀れだ」
「今までずっと独りだと思っていたけど、決してそうじゃなかった
私の人生を惨めにしていたのは、私自身だった」
「これ以上僕たちは、傷つく必要も、避ける必要も、謝る必要もない
もう十分だから、互いの人生を生きよう」

自分の人生に、決して自分で選び取ってはいないものが、強く作用してくるならば、私たちは一体どう生きるべきなんだろう

時間がある時、見てほしいなと思いました。
かのん

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