マッシモ

恐怖!パニック!!人喰熊史上最大の惨劇 羆嵐のマッシモのレビュー・感想・評価

3.8
かの有名な三毛別羆事件をベースにした同名小説、『羆嵐』(くまあらし)の実写ドラマ。

【キャスト】
  山岡銀四郎(呑んだくれの熊打ち名人):三國連太郎
  島川(最初の被害者の夫):森田健作
  斉田(嫁さんや赤子まで殺された被害者):前田吟
  区長:大坂志郎
  さき:篠ひろ子
  分署長:石橋蓮司
  堀口:小林稔侍

【ストーリー】
時は、大正4年に北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢 (現在の苫前町三渓)に巨大なヒグマが現れる。未だ開拓の最中にある北海道の山深い村にヒグマを退治できるような者はおらず、村はクマによって蹂躙されていく。呼び出した駐在や結成されたクマ討伐隊もまるで役に立たず、事態は深刻化する一方だった。

困り果てた区長は、酒癖が悪く素行も決して良くはないが、熊打ちの名人である山岡銀四郎(史実での山本兵吉にあてる人物)にクマ討伐を依頼する。

銀四郎は、始め乗り気でない素振りを見せるが話を持ちかけた島川の嫁と息子が殺され喰われたという言葉に立ち止まり、一瞬の逡巡する。その場は銃を質入れしており無理だと濁すものの後日、彼はクマ退治へと赴くのだった。

【総評】
中々に見応えがある一本。スプラッタ映画ではないし映像も古臭さは感じるものの三國連太郎演ずる銀四郎の存在感が光る一本。村人がクマに襲われ項垂れていく中、銀四郎だけは諦観したように事態を淡々と見守り見事にヒグマを仕留める事に成功する。映画と言うより豪華に作った再現VTRだと思えば良いかもしれない。過度な血飛沫はないし史実でこんな事があったんだと知るには良い教材かもしれない。

【あとがき】
名台詞、腹の子だけは…。もちゃんと聞けます。
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