デパルマ

ステーション・イレブンのデパルマのレビュー・感想・評価

ステーション・イレブン(2021年製作のドラマ)
3.0
パンデミックパニックSFくらいに思ってたら、2話以降は時系列が入れ替わって過去と現在が複雑に絡み合う寓話的な話だった。パンデミックによる文明崩壊後の世界を旅する本を巡るストーリーは「SEE暗闇の世界」 、7話で本棚の隙間から過去の自分を見つめるのは「インターステラー」だ。4話までは面白かったけど人物の行動や物語の意味がどんどん分からなくなって最終回はお手上げ。リア王に象徴されるように、強権的な男が反発分子を生まないように全体主義的に文化を規制し、命の優先順位をつけ、人々を管理し、国王として君臨する訳だけどそれも結局何の意味があるのか分かるようで分からなかった。それにしてもマッケンジー・デイヴィスはほとんどの作品で主人公の女性に連帯するかレズビアンの役を演じている印象。象徴的な俳優だと思う。高身長なうえにスポーツ選手のように引き締まった筋肉がカッコ良かった。若い頃のローラ・ダーンにそっくり。吹替の出来も結構良かった。早見沙織、細谷佳正、小林親弘のアテレコ調ではない自然な演技の若手三人衆が揃っている。
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