Yellowman

ステーション・イレブンのYellowmanのレビュー・感想・評価

ステーション・イレブン(2021年製作のドラマ)
5.0
圧巻。大傑作。
今、このタイミングで、作られた作品であると云う事柄も概ね含まれているのは、頭の中で理解しているが、それにしてもだ。
こんな構造のドラマがあっただろうか。今作を観るまでは、近年のドラマの傑作と言えばNetflixの「ダーク」と答えていたが、
今時点では、この「ステーション・イレブン」を一番に挙げたい。

このドラマは、2014年にカナダ人のエミリー・セントジョンマンデルが発表した小説が元になっており、「アトランタ」で知られるヒロ・ムライが演出として、参加。ストーリーは、ポストアポカリプスもので、感染したら死を免れないインフルエンザによる、パンデミックが発生し、その直後の群像劇と20年後の世界をある一冊のグラフィックノベルがストーリーの鍵を握り、点と点がつながって行くのが、見事な時系列の細かい構成で、紡がれて行く。

このドラマの原作が評価されているのは、
ポストアポカリプスものながら、パンデミックから20年後の世界で、シェイクスピアを筆頭に芸術文化を糧に人々が生き抜いている事だろう。
ドラマは、マッケンジー・デイヴィス、ヒメーシュ・パデルなどのキャスト陣が魅せる繊細な演技と原作は未読だが、実に美しいストーリーである事に尽きる。
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