少し前から気になっていた作品。配信されるのを待ってた。
新型インフルエンザによるパンデミック後の世界で生きる人々のドラマ。この作品は過酷な世界でいかに生き抜いていくかを描くのではなく、そうした世界で生きる人々の心の拠り所やパンデミック以前にやり残してしまった後悔や想いと向き合うといったすごく繊細な作品。ああいった環境だからより文化芸術や娯楽の重要性に気付かされる。これは実際にコロナでパンデミックを経験した私たちと通ずる部分がある。
ミランダと彼女が書いた「ステーション・イレヴン」というグラフティノベルに近しい人々が辿っていく数奇な運命。時間軸を交差させながら進んでいくこの群像劇の中で点と点が線になっていく瞬間が気持ち良いしすごく感動的。
キルステンが人生のバイブルかのようにミランダの本にのめり込んでいくのを観ると見てるコッチも読みたくなってしまう。実際に販売してくれないかなあ。
「間違った生き方をしたまま死にたくない」この何度か出てくるこの言葉が非常に刺さる。3話とラストでスポットを当てられたあのミランダだからこの言葉を生み出せたんだ