このレビューはネタバレを含みます
浅野忠信は黙れば黙るほどいいし、綾野剛は水浸しになればなるほどいいな。
まさかのオリンピックの話だったか。
ロンググッドバイを日本でやる上で戦後すぐという時代にする事で、日本である意味が濃厚になっていて良かった。東京オリンピック2020が終わった今、2015年にこの物語を書いた渡辺あやすごいなと思う。
今さら分かったけど、渡辺あやってめちゃくちゃ反骨の作家だな。カッコいい。
森喜朗みたいのがのさばっている以上、原田平蔵は生き続けているわけで、戦後が新たな戦前になるのなら、この70年は一体なんだったのか。
結局頭を空っぽにしてテレビを観てただけなのだみんな。
それでも、このドラマを見た人は、媚びへつらって生きるよりは、うだつが上がらなくても増沢盤二として生きたいと小さく胸の奥で誓うだろう。