アーカイブ81のcometのネタバレレビュー・内容・結末

1/19/22〜1/25/22

アナログ素材修復の作業が楽しそう。様々な懐かしいメディアが登場する。各エピソード冒頭にインサートされる映像(映画、TV番組、ホームムービー、ニュース映像などバラエティに富む)のクオリティがエグい。幻の映画、謎のフィルムという設定に強く惹かれる。位相のズレや不安定さを意図的に取り入れた劇伴も面白かった。修復されたビデオに映し出される古いアパートメント、怪しい住人、不気味な集会などなど ものすごくいい雰囲気。ところどころに顔を覗かせる名作ホラーへのオマージュも嬉しい。主人公が徐々に過去に取り憑かれ、現実との境界線があやふやになっていく様がスリリング。個人的には第3話のラストが最高だった(カサンドラが画面の奥に姿を現し徐々に近づいてきて、こちらに向かって警告する一連。ただし直後のショッカー演出は興ざめ)。降霊会のくだりもよかった。

ストーリーが進み 謎が解けていくにつれ急激に失速するのがとても残念。それこそ終盤は説明しかしていない印象。1920年代の詳細も蛇足にしか思えない。そしてモニターに映し出される異教の神の姿は なぜあんなにショボいのか… ラストはホラーですらなくなる。