ベビーパウダー山崎

セヴェランスのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

セヴェランス(2022年製作のドラマ)
3.5
私たちの日常と地続きでありながらSF的な世界観。好きなジャンルだし、序盤はワクワクもさせられた。失望や記憶をいじくり人間を描くシリアスコメディを期待したが、段々とその構造、システムの謎を探るサスペンスな流れになってしまい残念。そうなると結局、一話と最終話だけ見れば良いような気もするし、なにも解決しないので次のシーズンを待たなければいけない。ドラマ見て嫌になるのが、ラストまで付き合ったのに「続く」でエンドロール。
もし『パーマン』のコピーロボットが自我を持ち、自分が「私」だと主張し始めたら。シーズン2は「私対私」だと思う。
監督しているベン・スティラーは、その対象の一部を切り取るように描く洒落た画作り。こういうの一時ミュージックビデオとかでも異様に流行った。名のある役者がそれなりに配置されているけど、ジョン・タトゥーロって本当にうまいと改めて思った。