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津田梅子~お札になった留学生~のMubaoMasatoのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

『日本は、現在ジェンダーギャップ指数は、先進国の中でも一番低い。それは何故か?その理由はこのドラマに隠されている。』
3月5日に放送されたドラマを、観ました。このドラマを知った理由は、お婆ちゃんと一緒に徹子の部屋を観ている時に、内田有紀さんが出演していて知りました。
それでは、どのような内容なのかいきましょう!
因みにあらすじはないです。

まず、津田梅子という女性は、六歳の時に、ワシントンへ行き11年間過ごし、日本に帰ってきます。
まず、この事も知りませんでした。男が使節団を派遣することは、教科書では習いましたが、女性が留学したのは、知らなかったです。それも、梅子以外にも、四人の女性がいましたのも更に驚きでしたね。
何故女性なのか?それには、北海道開拓史が、日本の女性の地位向上に派遣させました。これがなければ、梅子は普通の女性として成長していったのだろう。

そして、梅子は日本に帰ると、衝撃的な物が待っていました。
まず、梅子が留学させるのを手伝い、留学から帰ってきたら、仕事場を確保していた北海道開拓史は潰れていました。
そして、その代わりになった、文部科学省は、女性を下に見て、仕事の場所を提供しませんでした。
ここで、梅子は仕事場が無くなります。

次に驚いたのは、男と女の差別の文化です。
梅子のお父さんとお母さんがそれの最たる例です。最初から最後まで、お父さんは横柄且つ奥様を道具のように扱うことや発言をしていました。
また、梅子がしたいことをお父さんが全力で否定するシーンがあります。
自分が想像するに、ここでお母さんが梅子の助け船となって、助けてくれるのかな?と思ったら、お父さん側に、最初から最後まで賛成しており、それに落胆した梅子が、正論を突きつけ、一生の仲違いをしてしまいます。

これは、今の日本のジェンダーギャップ指数の低さが露呈しているシーンだと考えます。
夫が一番であり、それにそぐわないいけんがあれば、娘でも容赦しない。
女の意見は、聞く耳を持たないし、家事を強制的にやらせるといった、男の奴隷のように見えてしまいました。
もし、自分がこの時代の女の子だったら、絶対に嫌われる人物になると思いますね。多分バチバチに、喧嘩して、暴言を吐いて、絶対に嫌われると思います。
そんなのは良いとして、大多数の女性が、この時代なら、自分の人生は謳歌できないと考えます。

だって、男のために生きて、男と一緒に死ぬ。何ですかね?この人生。客観的に見れば、奇妙な現象ですよね。
これが、当たり前としていた時代があったのは、信じられないです。

日本の男女の差別に、梅子は衝撃を受けます。

この二つが留学に帰って来て、衝撃を受けました。

また、留学に一緒に行った梅子以外の人達も、結婚をしたり、亡くなってしまいます。梅子は、依然と変わりなく、女性の地位向上のために、教育に徹底的な力を入れます。

そして、物語の後半で、森有礼さんが津田梅子さんを華族女学院に招致されます。幾度の挫折や女性というだけでや日本人だからといって、仕事を貰えないことや給料が低いということが梅子に襲いかかりました。

そして、華族女学院の梅子はここでも衝撃を受けます。それは、生徒達がやる気がないのです。
それは何故か?理由は、お見合いのステータスとして役に立つから、卒業出来ればいいや!と考える旧日本文化に合った女の子ばかりだったのです。

そして、梅子は本当に悲しかったと思います。だって、教育も力入れたいと思ったのに、その生徒がやる気ないというね。最後は、津田梅子は、再度留学して、修了した後、日本に帰って来て、功績を残して、生涯を遂げました。

この作品を観て、感じたことは只一つ。
津田梅子さんは、絶対に日本ではなく海外にいた方が実績を残せたと感じますね。だって、野心もあり、英語も喋れて、二回目の留学の時も、生物学を修了するといった優秀な実績を残しています。多分生物学で女性初の賞を取ったら、又新たな世界が見えたのかもしれませんね。

Tverで見えるので、津田梅子のことを知りたい人にはお勧めです。
因みに津田梅子は、独身を貫いていました。理由は、日本の結婚方式に、嫌気がさしたからだそうです。
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