シャークウィザード

暴太郎戦隊ドンブラザーズのシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

暴太郎戦隊ドンブラザーズ(2022年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

もう最高!1年間笑いっぱなしかつ先の読めない展開に心を踊らされ続けた、最高のスーパー戦隊。5.0じゃ足りない。
前作のゼンカイジャーも大好きなので、どうなるかといった不安も最初はあったがすぐに杞憂となった。ゼンカイジャーとはまた違った方向の面白さ。
介人がマスターとして登場すると聞いた時は色々と考察したが、視聴中にそんなものは投げ捨てた。彼はトゥルーヒーローでただ者ではない。全力全開の介人とは全く異なるマスターとしての介人も好きだ!
推しのキャラを言えと言われても困る。それぐらい、全員が個性的で魅力的だった。
タロウは最初から最後まで強烈な存在だった。嘘をつけない、高笑い、神輿、点数を付けるといった数々の要素が濃い。完璧故に周りからは疎まれて孤独でもあるというのが深みを感じた。素面で獣人らに森から出る事を禁ずるシーンが最高。あの迫力はタロウにしか出せない。
仲間たちに囲まれていることが幸せでないと嘘をついて死ぬところで感激するとは思わなかった。
猿原さんが風流人と言いつつニートであるのに、メンバー内でまとも枠となるのが凄い。お金に触れたら火傷する、空想のラーメンといったネタが面白かった。結構周りに対抗意識を燃やすところもあって人間味があった。
はるか先生は強過ぎるメンタルと顔芸の豊富さが好き。心の声も結構辛辣だったり的を得ていたりと面白い。あれで運転免許が取れるのは絶対におかしい🤣心構えや覚悟がまさにヒーローだった。
犬塚翼は本当に前例がないキャラで、本筋と絡みが少ないのに不穏なエピソードがどんどん展開するから目が離せなかった。40話過ぎまで正体を知られないメンバーなんて凄いな…。雉野とのなつみほ問題、正体がバレそうでバレない、犬扱い、ソノニとの関係性と本筋ではないドラマが面白かった。と思っていたら、本筋に絡むと一気に話が進むのは面白過ぎる。1年間以上も冤罪をかけられ、必死の思いでようやく取り戻した夏美が離れてしまうの辛すぎる。
雉野は平凡なサラリーマンといいつつ、みほちゃんが絡むと過激になり闇が出てくるのがほんと好き。ヒトツ鬼を脳人に倒させて悪い笑みした辺りで気になって来た。ヒトツ鬼に何度もなり始めた辺りで好きになっていた。犬塚翼を騙して警察に売り渡した時の笑み!邪悪過ぎて最高!褒賞金でレストランに招待するの面白かった。人形をみほちゃんと思いこんでたところが一種の到達点。でもみほちゃんが絡まなければ人は良いし、ドンブラザーズであることを誇りに思っているところが好き。
ジロウは井上敏樹による追加戦士だから絶対濃いキャラだと思ってた。実際に濃かった。「皆さんを処刑しようかと思って」で大爆笑した。出番が控えめでドンブラザーズのメンバーより故郷の友達との交流が多いんじゃないかと思ってたらあの結末だから容赦がない。本質的にはずっとひとりぼっちだったジロウを闇ジロウがいたから一人じゃないと支え、遂に一つになるのは王道だけどグッと来た。
脳人勢も敵から次第に関係性を深め、最後はドンブラザーズの一員となる、その過程が面白くて3人共好きになった。人間は不完全なものと言い、あくまで資源のように扱っていた彼らが感情を知って人間味が増していくドラマが面白かった。
ソノイは初登場で謎のポエムを言う時点で注目したが、こんなに面白いキャラになるとは驚き。タロウのライバルといったポジションから水中での決闘申込、葬式、タロウ汁で復活かつ洗脳、おでんの辛子で正気に戻り、おでんにハマると凄い経歴。タロウの理解者であり、ライバルであり、推しであり。何をやっても面白いし、カッコイイからズルい。
ソノニは初期の妖艶かつカッコイイ美人キャラもタイプだったけど、犬塚翼に興味を持ち始めてからコミカルな役割も増えて、どんどん可愛さが見えてきて素敵。クールな印象とのギャップが堪らん。夏美のフリをして翼を助ける、鶴の獣人を倒す嘘を教える、翼に夏美を失わせたくない思いで斬られるといったエピソードが好き。終盤は翼への愛が溢れまくりで、距離を取られて悲しむと可愛さが留まるところを知らない。二人の逃避行エンドもグッド👍
ソノザは編集長としてはるか先生とのやり取りが始まってから好きになった。時に厳しく、褒める所は褒める熱血編集長キャラが素敵。序盤は感情が分からないと言っていたけど、漫画を読んでザワザワし出したら特に感情豊かになっていて面白かった。
ムラサメはサメモチーフなので好き。数々の戦い、ジロウとのやり取り等を経て、最終回でドンブラザーズとして名乗るの良かった。居場所や存在理由が分かったのなら良かった。
ソノシ、ソノゴ、ソノロクら脳人監察官は終盤で出てきたのにキャラ濃すぎ。好き。お互いを仕事じゃなければ関わりたくないと思ってるの笑う。目隠しという舐めプをして負ける、王様鬼に勝てないとドンブラザーズに媚びるといったポンコツ具合が愛らしい。だからこそ、ソノナとソノヤに処刑されてしまった時は悲しく感じた。
ソノヤ(村上幸平)は縁故採用だけど感謝。悪い笑顔が最高だった。
主要キャラだけじゃなく、準レギュラーにゲストキャラも濃い人ばかりで、次は誰と誰が絡み、どんな話が展開するのかワクワクしながら見てた。
何度もヒトツ鬼になった忍者冒険魔法王様おじさんの王野稔、「松…!」のゆりこさん、皆が集まる場所になっていたおでん屋のおじさん、犬塚翼と対決したシェフ、雉野の上司、ドンキラーとドンキラー・キラー、乾龍二等が個人的に印象深い。
カツサンドの中から招待状、良い最終回だった、決闘の申し込みといったネタに笑い、みほちゃんが鶴の獣人、眠りの森で引き、ジロウがペンギンの折り紙を折るといったホラー要素で心を揺さぶられた。
毎回先の展開が読めず、伏線も回収しつつ怒涛の超展開で駆け抜け、最後まで凄く面白かった。
こんな戦隊オンリーワン。縁ができて良かった。