だれにでも“青春”があったとして、それをだれもが通ってきたかのような“自分の記憶”として認識させることがいかに難しいか。
すべての創作物がめざしているものの一つの答えを導き出したような、そんなドラマだった。
恋愛も仕事も、人生は“たられば”をいったらキリがなく、その時々で自分が選んだ道に恥じないように最善を尽くすしかない。たとえその先に光が見えるかどうかわからなくても。
ヒドとイジンは常に時代に翻弄されてきた。時代はいつも味方をしてはくれなかった。それでも二人は、自身が願った道を歩き、成果を残して再会した。まぎれもなく、ハッピーエンドだと思う。