クーベルタンはな

グリーン・マザーズ・クラブのクーベルタンはなのレビュー・感想・評価

グリーン・マザーズ・クラブ(2022年製作のドラマ)
3.6
『小学校コミュニティ』は、たまたま同じ年の子供がいるだけの、まったく違う趣味志向を持つ母親の集まり。

ただでさえ、大人になってから友達を作るのは難しいことなのに、その中で母達は、友情と適度な距離感の狭間を行き交う。

お互いを品定めして、優劣を付けて安心したり、不安になったり…。

『子供を介して出会った人々は、片手にナイフを持って、もう片方の手で握手をする。』
子供が関わると、母は野生の本能剥き出しの獣になる。

教育特区サンウィ洞は、特に教育熱心な母親が集まる地域。
狭いコミュニティでは獣の部分をひた隠し、辛うじて人間的営みが繰り広げられているように見える。

しかし、内情は敵は遠ざけずにうまく利用し、味方は常に自分のそばにと、それぞれの企みがせめぎ合っている。
競争の激しい小学校に子供を通わせる5人の母親を待ち受けるのは、嫉妬と秘密が渦巻く波乱の毎日。