面白かった
貧しく苦労した社員が会社の都合で殺されかけ、財閥家の末息子に転生?する話。
財閥家の一員として生きながら、自分や家族の無念をはらすように、財閥家の会社の方針を変えさせ、株を買い、自分のものとしてゆく。
転生後のチンドンジュ。
時代の流れを知っていたとしても、20年仕えてきた一族だとしても、それをここまでうまく利用できるなんて、本当に賢いし、才能がある。
ただロボットのように都合よく使われていたユンヒョンウと同一人物だと思うと
あまりにも生き方が違って悲しかった。
生まれた環境でこんなにも違ってしまうなんて。
大金が動く華々しい舞台。そこで時代をよみながら、欲深い人たちを次々に潰してゆくチンドジュン。
だけど、彼の苦しさ、寂しさが完全に埋められることはなくて、なんだか悲しげな姿ばかり心に残っている。
そして、いろんな人の痛み、悲しさがたくさん描かれていたなぁと思う。
抜け出せない貧しさ、孤独、誰も信じられない世界、金絡みの欲望の果てしなさ、都合よく切り捨てられる人たち、その切り捨てられた人を愛する人の痛み…
韓国の近現代史や財閥、金融、経営についてもよく知らなかったから、勉強になったし、面白かった。
よく考えるとチンドジュンが本当は誰なのか…なんだかよくわからないが、ファンタジーなのでよしとする。
イソンミンの気迫の演技がすごかった。チンヨンチョル会長のカリスマ性、すごみ、能力、判断力、迫力、潔さ、そして最期まで。
そして、ソンジュンギは、アラフォーとは思えない若々しさ…可愛らしい童顔とお肌の美しさ。
10代20代を違和感なく演じていてビビった。これからどんな中年になるのか、見てみたい。