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しずかちゃんとパパのYKのレビュー・感想・評価

しずかちゃんとパパ(2022年製作のドラマ)
4.3
全話鑑賞。今年に入ってから見たドラマでも特によかった1本。特に6、7話目が良かった。事実上のクライマックスか。もともとコメディタッチなので、バッドエンドにはならないと思っていたので、やはり最終話の8話目は若干蛇足気味。
素晴らしかったのは以下の点。
・何といっても手話+セリフを見事にこなした役者。特に鶴瓶はセリフがほぼ無いという難しい役だが、あの独特なスマイルで感情を見事に出していた。吉岡里帆は、かわいいだけじゃなく悩める女性をうまく演じていた。感心したのは中島裕翔。ジャニーズに興味が無い私としては、初めて見る役者。感情が無い(出せない)前半から、感情を表に出せるようになる最終話までの成長をうまく表現できていた。
・心温まる脇役。特に木村多江の先生、宮田早苗の圭一の母、先生の息子のエピソード、そして圭一の上司。
・地方都市を美しく映した映像。
・何といっても、キー坊のしびれるような美しい主題歌。7話のラストは泣けた。
このような素晴らしいドラマを作ってくれたNHKに感謝。やはりBSプレミアムドラマは当たりが多い。奇しくもアカデミー賞受賞のCodaと被るモチーフ(本ドラマもコーダ監修とあった)。負けずとも劣らない出来。
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