あるぱか2世

しずかちゃんとパパのあるぱか2世のレビュー・感想・評価

しずかちゃんとパパ(2022年製作のドラマ)
4.3
出かけよう、愛と海のあるところへ。

BSドラマでありながら、地上波の人気作や話題作を差し置いて、放送文化基金賞やATP賞を受賞した隠れた名作。

間違いなく吉岡里帆さんの代表作。
吉岡さん自身を想起させるキャラクター像で、その葛藤を越えて成長していく姿は、女優としての彼女の成長とも重なる。

一方、パパ役の笑福亭鶴瓶さんが苦手という方も多いだろうけど、普段のクセの強さは身を潜め、役者・駿河学に徹しているのもお見事。

脇を固めるキャストの方も名演で、どのキャラクターも愛らしい。

言ってしまえばベタベタの感動作、やさしすぎる展開なのだけど、それがクドくなりすぎず、後味がすっきりしている。
主人公が吉岡里帆さんじゃなかったら絶対違ってた。

合唱曲・「かいじゅうのバラード」がキーとなっており、その歌詞に出てくる、「愛と海のあるところ」を目指した世界観も素晴らしかった。

多くの方に観てもらいたい一作。
あるぱか2世

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