ウイルス由来のゾンビライク系で、感染や発症、発作などの要素を取り入れた点は面白い。
ハリウッドのゾンビ映画は感染者 is Guilty!!!という短絡的な行動を取りがちです。
本作ではゾンビとはいえ、あくまでも病人であるという観点で物語が進められます。
感染者の人権か未感染者の安全かの間(はざま)で人はどう行動するのか。
この設定自体はゾンビライク系に新しい風を吹き込みました。
ですが、全12話をドライブさせるだけのダイナミックな要素に欠け、ドラマの主題が何なのか定まらぬ展開。
ダラダラと物語が進行し、浅い葛藤の末に目覚める2人。そして特に引き込まれることもなく最終話。
脇役が多く登場しますが、2人の葛藤にはほとんど影響せず。本来ではあれば、多くの脇役とのエピソードを経て目覚めていくのが物語の鉄則。
残念。