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ヤング・シェルドン シーズン3のkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『ヤングシェルドン シーズン3』
原題Young Sheldon SEASONS3.
製作年2018年。
エピソード数全21回。

大ヒットシリーズ『ビッグバン★セオリー』の前日譚、待望の第3シーズン

スタージス博士が神経衰弱に陥ったことで、シェルドンが同じような道を歩むのではないかと心配するメアリー。スタージス博士の大学の授業を受けられなくなったシェルドンは、学業に励むための新しい方法を見つけなければならなくなるが。。。

今作品では、良くも悪くもジョン・スタージス博士てのは、シェルドン(アイアン・アーミテージ)の人生が最終的にどうなるかを予測でき垣間見ることができる人物として、クーパー家の人々に注目されてきた。
ジョンは愛すべき変わり者で、その資質はシェルドンとの親族関係、師として、そしてバァバのコニー(アニー・ポッツ)と付き合っている人物として、彼に反響を呼んでいる。
当然ながら、ジョンが現実から離れたという事実は、メアリー(ゾーイ・ペリー)を本当に心配させる。
ジョンの行動が "普通 "に反していても、メアリーはいつも彼を愛し、全力でサポートしてきた。
ジョンのような優秀な男がイカれてしまうのなら、シェルドンに同じ運命が訪れるのも時間の問題かもしれない。
シーズン全体を通して浸透している問題ではないものの、今作品ではシェルドンが雑草の中に入り込みすぎている兆候に対してメアリーが警戒を続ける。
ジョンのエピソードでより直接的な影響を与えたのは、彼がコニーに自分の精神的な病気を背負わせることを望まず、幸せなカップルが別れることになったこと。
このことは、自分と同じレベルでコミュニケーションが取れる数少ない人物としてジョンに依存してきたシェルドンにとって、大きな痛手となる。
今シーズンでは、クリエイティブ・チームがこれまで以上にアンサンブルを受け入れ、興味深い物語とペアを番組に注入している。
コニーを困らせるほど、スタージス博士は、シェルドンの父ちゃんジョージ(ランス・バーバー)と思いがけない友情を育み、そのミックスマッチぶりが実に愛おしかった。
スタージス博士は典型的な男同士の付き合い方の礼儀を知らんとこもあるけど、ジョージが新しい風変わりな相棒に好意を抱くのに時間はかからない。
おまけに、ジョージはスタージス博士との友情によって、自分の優秀な子供をもう少し理解することができるようになる。
シーズン中、ジョージが親しくなる機会は、シェルドンだけではない。
今シーズン最高の決断かもしれないが、脚本家はついにミッシー(レイガン・レフォード)に野球の喜びと悲しみを学ぶ充実したストーリーを提供した。
今シーズンは、涙を誘う感動的な父娘の場面がいくつもあったかな。
この野球のストーリーやと、新しいコーチ、デイル(クレイグ・T・ネルソン『ポルターガイスト』に出てたなぁ)も登場して、、コニーの新しい恋の相手となるか。。。
デイルと元妻のエピソードは面白い。
また、今シーズンは、スノードームの販売から、最終的にはデールの店で働くようになり、非常に起業家的になっているシェルドンの兄ちゃんジョージー(モンタナ・ジョーダン)が活躍する。
ジョージーは、少しずつ大人になりながら、自分自身のために何か行動しようとしている。
ベロニカ(イザベル・メイ)がまだ彼の心の中で特別な場所を占めていなければ、彼は再び、成功と云えるような興味深い恋愛の旅に出ることになる。
今作品は物語の展開の仕方からして、本家『ビッグバン★セオリー』シリーズを見る必要はない。今シーズン、シェルドンが『ロード・オブ・ザ・リング』と出会ったように、この番組が何か手がかりを与えても、決して軽薄なつながりを作っているようには感じない。
ヤング・シェルドンは、独自のアイデンティティと、これまでの作品の影から独自の道を切り開くのにふさわしい強力なキャラ群を育んできた番組です。
今シーズンは、番組の将来に向けてより実質的な変化を約束するところで終わっており、彼らがどのようにそれに取り組むのか、待ち遠しい。
今シリーズは、80年代のプロダクション・デザインの鮮やかな色彩で、美しく暖かい色彩パレットで明るいままであるし、音楽は控えめに使われてるけど、過渡期の瞬間にはしばしば部屋を満たす。
個人的にはジム・パーソンズのナレーションはミックスの中で適度な重みを感じさせます。
この番組ではアクションはあまりありませんが、世界の環境音はサラウンドスピーカーにとても心地よく作用してます。
『ヤングシェルドン』3シーズンは、これまでにないほど魅力的な物語を展開してました。
これまでで最も満足度の高いシーズンかな。
シェルドン役のイアン・アーミテージが相変わらず可愛くて素晴らしいし、それを支える素晴らしいキャラたちはホンマ愛着を持てる人々でメチャクチャ楽しめました。
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