上海十月

風よ あらしよの上海十月のレビュー・感想・評価

風よ あらしよ(2022年製作のドラマ)
2.8
NHKとしては攻めた内容でした。大杉栄事件は、教科書にも載っているし有名だが大杉栄と伊藤野枝が何者かは今ひとつ追いかけてなかったので本ドラマは、大まかな理解に役立ちました。そして紫門ふみが瀬戸内寂聴原作の「美に乱調あり」を続けて読むとドラマで描かれなかった部分が立ち上がって、こっちが原作にした方がいいんじゃないかと思うくらいですね。申し訳ないが吉高由里子は、田舎から出たという感じはあるが、論説や翻訳「ファーブル昆虫記」などの業績がある様に見えない。もう少し彼らの業績について割かないとフリーラブのドロドロ男女にしか見えない。そういう側面はあったかもしれませんけどね。甘粕大尉が上層部の命令でやった資料も出たりと新資料も併せてドラマ化し、彼らの子供たちや関係者の戦後を描いてほしかったですね。
上海十月

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