こもえ

らんまんのこもえのレビュー・感想・評価

らんまん(2023年製作のドラマ)
5.0
めちゃくちゃ面白かった!

雑草という植物はない。
一つひとつの植物に優劣をつけることなく平等に接した万太郎。
その精神はドラマ全体に貫かれていて、観ていて心地よかったです。

中でも、万太郎と佑一郎との会話がすごく胸に響きました。
人間にも優劣はなく、科学としての学問をそれぞれの分野で追求する姿が印象的。

そして、万太郎と寿恵子、万太郎と竹雄の関係性。
万太郎の、定職につかず(つけず?)おまけに借金するという人生を支えたのが寿恵子であり、前半は竹雄であるという点。

神木くんがあさイチで話してましたが、その点で主人公が嫌われないように心を砕き、浜辺美波や志尊淳と話し合いながら演じていたと。
あ〜そうだったのか〜と妙に納得したんですが、それが万太郎を応援したくなるキャラクターにしてたんですね。
この3人の確かな演技力に毎回引き込まれていました。

でも実際は寿恵子さん、本当に大変だっただろうなと。
主題歌を担当したあいみょんが寿恵子の立場で歌詞を書いたと言っていましたが、最終回に曲が流れた時に歌詞がとても合っていて余計涙が出ました。

脇を固める俳優陣も実力派が揃っていて、畑野、藤丸、長屋の面々など愛すべきキャラクターの登場もよかったですね。

1500種類もの植物の名前を明がにし、植物学に貢献した万太郎の人生を丁寧に描いていたこのドラマ。
いろんな意味で楽しめました。
こもえ

こもえ