このレビューはネタバレを含みます
植物学者・槙野万太郎と妻・寿恵子の物語。
とにかく植物が大好き、楽しくてしょうがない！っていう万太郎が、にこにこ植物と向き合う姿を見守った半年間。周りの人たちもあたたかく朗らかで、悲しいことがあっても過剰に暗すぎず、全体として日々癒されるような優しいドラマだったなと思います。
万太郎を支え続けた寿恵ちゃんが1番好きな登場人物でした。寿恵子は寿恵子で強い信念を持っていて、賢く、自分のために目一杯挑戦して。寿恵子が自分の冒険をして何かを成し遂げることが、万太郎にとってもプラスであることをわかっていて、彼の功績を支えることにつながった。お互いのことを理解して応援して、2人だからこそ遠くまで歩むことのできた、その関係性が素敵でした。自分のお店を売って土地を買って、「万太郎さん 私 やり遂げました」と宣言できる寿恵ちゃん、最高にかっこよかった。
竹雄の献身性や「女だから」に負けず酒造りに挑み続けた綾の物語も良かったし、どこまでも人間らしい感情のある田邊教授や、十徳長屋に暮らすわいわい楽しい人たち、野宮と波多野の信頼に基づくビジネスパートナーな関係も良かったです。
宮澤エマさん、安藤玉恵さん、伊礼彼方さん、前原滉さん、亀田佳明さん、舞台で活躍されている方たちがたくさん出演されていたのも嬉しかった。
「寿恵ちゃんはいつじゃちわしを照らしてくれた 寿恵ちゃんがわしの命そのものじゃ」
「万ちゃんこそ 私のお日様でした」
