ちくわ

ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男のちくわのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

一気見してしまった!マイルズ・テラー繋がりでなかったら見てなかったかもしれないので、見られて良かった。
ゴッドファーザーは、中学か高校くらいのときに、飛ばし飛ばし見た記憶があるくらいの温度感だったけど、それが申し訳なくなるくらい、皆一生懸命、命がけで作ってくれたんだな。作品が完成したのが奇跡なくらいハプニング起こりすぎで、毎回次の話が気になりすぎて一気に最後まで見てしまった。
これを見たせいでゴッドファーザーにものすごく愛着が湧いてしまった。

プロデューサーがこんなに大変な仕事だとは、初めて知った。監督の希望を最大限叶えつつ、宥めつつ、色んな人に協力を頼んで東奔西走してる感じが、ジブリの鈴木敏夫さんの話を少し思い出した。

フランシス・フォード・コッポラ、名前からしてもっと気難しい人だと思っていたけど、想像していたよりもずっとかわいい人だったのが驚きだった。
「僕が謝るのは母親だけだ!」とか、可愛い。本人もこんなにかわいい人だったのか?
ダン・フォグラーが演じると、無条件で愛されキャラになってしまう気がする。調べてみたら、見た目も本人にそっくりだった。

アル・パチーノも、影のある感じも顔の雰囲気もすごく似てた。
今となってはあの人しか考えられないけど、あんなに起用を反対されてたとは。

ベティとアルの、プロフェッショナルなベストパートナー感も好きだった。

シーンでは、キャスト皆でお食事会するシーンがすごく好きだった。
皆それぞれ自然と自分の役の振る舞いをし初めて、監督もアルも、手応えを感じている顔をしていてこっちもわくわくした。

残念だったのが、音楽の話を聞けなかったこと。どういう経緯であの音楽ができたのか知りたかったな~。でも、オープニングの音楽がめっちゃかっこよかった。

最後の2話くらいは、登場人物たちが突然物わかりが良くなってしまった気がした。ボブが良いところで戻ってきたのも、バリーがボブを認めたのも、ちょっとうまく行き過ぎな気もした。

それに、アルが、「超えてはいけない一線を超えてしまった」と葛藤してた割には、邪魔だったギャロが消えてしまったのがあまりにも都合よく感じたし、それにアルが葛藤するでもなく「邪魔者消えてラッキー」みたいな反応しかしなかったのが少し引っかかった。あの葛藤はどこ行ったんだろう。

クラブで知り合った女の人も、撮影現場に連れてきてその後どうなったんだろう?あの人はプロデューサーお仕事紹介のためだけだったのかな?

少し気になる点も少しあったけど、めちゃくちゃハマった。ゴッドファーザー3部作見る楽しみができた。
ちくわ

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