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ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男のjomdのレビュー・感想・評価

5.0

予算がない・マフィアと有名シンガーからの圧力ならびにイタリア系移民やイタリア系アメリカ人からの反発など多くのトラブルに見舞われ『ゴッドファーザー』の映画化は困難を極める。

それでも原作を映画を信じたプロデューサーのアルをはじめとした製作陣はグレーゾーンスレスレのことをしながらも映画公開に向けて奮闘する姿を描いたドラマ

いわゆる「名作の裏側はこうでした!」系のドラマに囚われず、当時のショービジネスと「映画」に携るという魅惑的な仕事について熱量持って描かれており毎回見応えが計り知れなくて大変よくできたドラマだと感嘆してしまった。

映画に魅せられて、映画を愛した人が自分の感性を信じて一つの作品を作る様がほんとうに見ていて目頭が熱くなってしまう。

『ゴッドファーザー』の名シーンをあえて見せず、それが展開されている裏側の製作者の表情だけで語るなど巧みなシーンが多いのも見どころ。

俳優陣の演技もみんな魅力的で素晴らしい。

今まで見てきたドラマの中でも群を抜いて好きだし、何回も見返したい。
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