上海十月

ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男の上海十月のレビュー・感想・評価

4.5
「ゴッドファーザー」をまた見直したくなる作品だ。本作見るまで「くたばれ!ハリウッド」のロバート・エヴァンスがプロデューサーだと思ってた。ランド研究所のプログラマーだったがエンタメやりたくてテレビ業界でコメディ作ったくらいの新米プロデューサーのアル・S・ラディだった。しかも本物のマフィアも絡み殺人事件も起こる。映画と現実がごった煮なる。そして実際の映画のシーンは、映さない。日本だと再現したがり再現ドラマになって陳腐に見えるのを避けていて上手い考えだ。「ゴッドファーザー」は、現実でもマフィアの抗争があり実際殺人事件が起こってるにも関わらず公開して大成功している。どうしても日本映画の「北陸代理戦争」における「映画の奈落」を思い出さざる得ない。こちらは、実際の殺人事件が出たので公開中止となり、実録路線を終了に追い込んだ作品だ。こちらのエピソードも芳ばしく「ジ・オファー」なみだ。日米との違いを感じつつ本作を見て日本には気骨のあるプロデューサーがいないんだなぁと。
上海十月

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