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未来への10カウントのakのレビュー・感想・評価

未来への10カウント(2022年製作のドラマ)
2.0

「ボクシング」という設定に惹かれて。
生きることに意味を見出せない、自暴自棄気味な主人公を演じるキムタクさんは珍しいなと思いつつ、最初はそんな主人公の周りにいる大人たちが良い人たちばかりで、人間関係に恵まれてるのにその生き方はどうなの?と感じる部分が多々ありました。

話は分かりやすく、かつ王道なので特にストレスなく観ることが出来ますが、中盤から急に展開が大味になったなという印象でした。特に、虹郎くん扮する転校生が入ってきて一波乱からが、怒涛の何かがあるのでは!?と思わせるだけで、結果的にこじんまりとしたボリュームに落ち着いてしまったかなと。それから、主人公の桐沢さんが多方面に手を出し過ぎ(今までの分を取り返すといえど)一途さやひたむきさのような、生徒たちに出会って変わったものの描写が、もっと欲しかったです。

メッセージ性が「諦めずにやること」だとしたらどうしても薄く、「諦めないこと」だとしたら重さがなくて、全体的に勿体なかったかなと。ただ、生徒たちのボクシングの技術というか魅せ方に、きちんと上達を感じたので、大味気味でもラストはグッとくるものがありました。
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