決めるのは私です。
機械音声の中で、なぜかこの台詞が一番力があった。
犯人を知ってから、知ったがために見始めたが、まんま本人のコントと同じようなことをしていて、これは悪ふざけがすぎるが、仕方がない。
一回性のどんでん返しの反復が続き、中盤以降から俄然面白くあったが、もう一回は見ないだろう。
抵抗の狼煙を上げ、登る少女が、一番酷い目にあったり、決めるのは私です。の人も登場は少ない。
不倫や浮気が主題ではなく、むしろ子どもたち側からの反乱をこそ主題にすべきだったかも知れない。終わってみれば、すべての動機は杜撰につきる。
接見室と病院の並行モンタージュはやりすぎ、オフの掛け声も、ミスマッチにマッチしすぎのあざとさ。
二宮はよかったが、フルショットの身長の低さは以前気にかかり、ジャニーズの括弧を込みで見なければならないのがまだつらい。長谷川博己だったら、もっと陰惨な渋さが後半待ち受けていただろうが、日曜劇場でそれはない。
前半、凛とした多部未華子だけが、ショットを形成していた、やはり格が違う。
濱田岳も歳をとることが分かったが、この田中裕二的な体格はどうなっていくのだろうか。
賀来賢人もよかった。
