菩薩

川の流れはバイオリンの音~イタリア・ポー川~の菩薩のレビュー・感想・評価

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四季〜ユートピアノの精神的続編と言っていいのだろうけど調律師の栄子が壊れたバイオリンを修理する為にその故郷と言える北イタリアのクレモナを訪れるお話。四季〜がどちらかと言えば死の香りを纏った作品であるならこちらはむしろ生のエネルギーに満ちているしこの栄子はよく笑う。老人達はまるで時が来たかの様に旅立っていくが、全てが巡り巡る輪廻を再び川になぞらえ語っていく三部作の一編。川、音、永遠、佐々木昭一郎らしいモチーフに溢れた豊かな調べ。全編イタリアロケ。より直接的に岩井俊二感。
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