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星新一の不思議な不思議な短編ドラマのavviのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

各20話のあらすじ・感想を簡潔に
(結果的にバカみたいに長くなった)

🏆ベストアクト : コウメ太夫
🎖️ベストエピソード: 鍵 ※17話

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1.ボッコちゃん
アンドロイド・ホステスのボッコちゃんと、ボッコちゃんにガチ惚れしてしまう男のお話。
主演は水原希子だけど、まぁ何はともあれ岡山天音が素晴らしい。
一人の男の色情が最悪のエンディングへと向かう、柔らかな雰囲気の胸糞作品。
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2.生活維持症
人類の生活システムを維持するために、国の政策でランダムで市民を間引く仕事をする人間の話。
瑛太が超カッコいい。無作為の恐ろしさ
『マイノリティ・リポート』みたい
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3.不眠症
電球の取り替え作業中にハシゴから落ちて不眠症になった男の話。
兼ねてからの推し女優・佐藤玲が可愛い。ただそれ以上に林遣都がめちゃ良い。
睡眠とかいう生命維持行為、無くなればいいのにとずっと思ってる
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4.地球から来た男
自身のスパイ行為がバレ、テレポーテーション装置で地球外に追放された産業スパイの男。しかし、テレポートされた先の地球外の惑星は、地球にそっくりの星だった-。
主役は高良健吾。凝った起承転結とかはなし
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5.善良な市民同盟 前編
主人公は、手ぐせが悪く会社の金を盗んでは職を転々とする男。彼は悪徳不動産会社に就職して、とある家に営業をかけるが-。
何を考えてるか分からない陰気な雰囲気の主役を演じたキスマイ北山くんがなかなかに乙。先見性の高いエピソード。
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6.善良な市民革命 後編
善良な市民同盟の掟を破り、全てを失う主人公の男。良くも悪くも人間の大きな性であるエゴイズムの発露が面白い。
演出とか展開は普通。色々ホラー
玉城ティナちゃんエグい可愛い
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7.逃走の道
強盗をして絶賛逃亡中の男2人は、とある列車に乗り込むことになる。不穏な雰囲気の車内、辺りを見渡すと人間の姿と思しきものは全て人形だった-。
結構恐ろしめなラスト。展開云々とかは置いておいて、放送時に話題になったコウメ太夫の演技がとにかくすげー良い…。最高。
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8.見失った表情
人口の7割が美容整形をしている社会で生きる主人公の女性は、整形では足らず、パートナーを追い求めるために、違法とされている表情操作機に手を出す-。
コロナ禍みたいなものも薄らとモチーフとなりつつ、ルッキズムに片足踏み入れた本作。
自分も特に仕事中とかは顔死んでると思うから、表情操作機使いたい(違う)。石橋静河バリ綺麗
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9.薄暗い星で
捨てられたロボットが最後に漂着する薄暗い惑星で、最期の時を迎えるロボット2体の話。
主演は栗原類と染谷将太。壮大なスケールにして、哀愁のある短編。
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10.白い服の男
戦争が完全終結し、平和維持を目的に戦争のことについて話すことが一切禁止となった世界でのお話し。
村上虹郎と滝藤賢一の抜群の演技力。
歴史修正主義の恐ろしさ。平和を目指す思想や行いが、かえって平和を損なうの、近年ずっと見てきている気がする。
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11.ものぐさ太郎
亡くなった父親の遺産を食い潰して、食う寝るに使い果たす太郎。そんな彼は、老人の話し相手となる仕事に就く。そしてなんやかんやあって、声帯模写が完璧できるようになった彼は、日本を牛耳るまでとなる-。
話としてはめちゃくちゃ好き。
ダメな人間をやらせたらピカイチの荒川良々(褒めてる)
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12.窓
不満がちな生活を送るフォロワー3000人のインフルエンサーの女性。ある日、テレビ関係者と思しき怪しい中年男から声をかけられる-。
今までのエピソードで一番怖いというか胸糞悪い。描いてるものはピンと来ず。
悪人の時のリリーフランキーを思い出す。知らん人にはついてっちゃダメなんす…
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13.凍った時間
仕事の際に放射性物質を浴びてしまい、それに伴う手術の影響で見た目がサイボーグとなった男の話。
ほぼ特撮のヒーロー映画。
悪者が自分のしたことをまんま説明しちゃうのめちゃくちゃ日本的だった()
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14.夜と酒と
工場勤務でうだつの上がらない生活を送る男は、お酒を飲む度に、女性の見た目をした幽霊に出会えるようになる-。
主演は『サバカン』『永い言い訳』でとにかく素晴らしい演技をした竹原ピストル。今回も良き!話が入ってこないレベルで夏帆が可愛い。夏帆が目の前に出てくるなら、幻覚出るまでお酒飲むよわしゃ
切なくも背筋が凍える良エピソード
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15.ずれ
依頼したものを出現させる"シューターサービス"。いくつかの部屋でそのサービスが使われるが様々なズレが生じ…
発想や設定が面白くて、割とワクワクした
ボクシングのやつ、あれじゃ警察に勝てんやろとか思っちゃった
若葉竜也は間違いなく日本の映像文化を背負う逸材ですね…
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16.もてなし
冴えない男はある日、「ブルギさん」にならないかと声をかけられる。「ブルギさん」のバッジをつけることで、様々な幸運が訪れるが、勿論そんなうまい話だけはなく-。
無料と身に覚えのない厚意ほど怖いものはないと思い知らされる。カルト宗教に勧誘された大学時代を思い出す。
現実とリンクした非現実なお話。主演は柄本時夫
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17.鍵
少々風変わりな鍵を拾った男は、鍵に合う鍵穴の扉を探し求める-。
一番好きかも!玉鉄めちゃいい俳優だな〜
鍵穴という名の夢を探し求め続けて、最後に鍵穴を作るって、自分はそこから何か示唆的なものを見出したわけではないけど、なんとなくすごいいいなと思った
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18.買収に応じます
係長補佐に就任したばかりの、「つもり貯金」が趣味の男のもとに、死神が訪れ、死な告げられる-。
「密着 田中直樹」、先週放送された「TANAKER(※ガキ使)」に「LIFE!」など演技も最高なココリコ田中が主演。
面白いんだけど、普通に理不尽のループすぎて笑えない。『ハッピー・デス・デイ』かよ
こんな金好きで最低な死神嫌すぎる!
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19.処刑 前編
犯罪が急増し、量刑が市民の感情と要求によって即時で裁定される社会で、殺人を犯した男は、緑ひとつない惑星へと追放される-。
ストーリーを凌駕する窪塚の存在感…
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20.処刑 後編
前編では窪塚に目が行きがちだったけど、中盤でこの物語というか、GANTZに出てきそうな人口サボテンの役割の黒い球体(を押す行為)が、人類の歴史に対するメタファーなんだと気づいた。
それにしても違う惑星がよく出てくるドラマだったな…。
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