笑いあり涙あり、そしてだらだら長くなくてサクッとしているのにLGBTQやSDGs、多様性等のテーマをまるっとぶち込んできている。
一見するとただの結婚式でのドタバタラブコメなのに、とても秀逸な作品に仕上がっていて感心をしました。
そして主役のお二人は勿論頑張っておられるのですが、彼らの演技の拙い部分を父役の小市慢太郎さんが全体を通してがっつりと締めている。
そのお陰でこの作品の説教じみたテーマや使い古されたような陳腐な愛の言葉、演出に深みを持たせ、より良い素敵な作品として昇華させられている。
陰の、というか縁の下の主役は小市慢太郎さんであったと思わせられた作品でした。
小一時間でサクッとしていたからこそ疲れることもなく楽しんで観ることができ、広島の青い海と空、白い式場とレモンに読後感もとても爽やかに感じられました。
個人的にはもっと続きが観てみたいと思いましたが、この長さだからこそ良かったのかもしれません。
あとは、レモン丸かじりは見ているだけなのに口中に唾液が出てきました。