三畳

明日、私は誰かのカノジョ シーズン2の三畳のレビュー・感想・評価

-
宗教、アイドル、ホスト、配信者、V系追っかけ、やっぱり大金がかかるこの圧倒的な不均衡は不健全だと思うよ。愛だとしても、それしか救いがない状態を続けていることがダメだよ。自分に投資せず何も積み重ねてこなかった40代美女の末路を描く。

「推し文化」について

多分前提として人は人とわかり合いたいんだけど、「米っておいしいよね〜」「わかる!」ではなくて
「プールのあとの午後授業って眠くて窓から入ってくる風が気持ちいいんだよね〜」「わかる!」みたいに具体的であればあるほど嬉しいはずだ。
だから細かすぎて伝わらないモノマネのような観察力と描写力の高いライターや芸人は評価される。

しかし、散々言われているように共感はネガティブな話題の方が波及しやすい。わかると嬉しい。

ポジティブな話題で共感を得にくい人(雑に言ったら"非リア充")はいつまでもネットミームに浸ったり2ch系統の冷笑文化にいてしまう。誰かと「わかる」って言いたいから。

そこに登場した人類の光が"推し文化"
アニメでもアイドルでもいいけどこれはみんなで同じものを同時に見るから、ポジティブかつ解像度の高い共感が得やすい!
こうして光のオタクと闇のオタクが別れることになった!…のでは。

ただそれは俯瞰して見たときに結果的にそうだったというだけで、こうしてアスカノで見ると熱狂の最中にいる人は仲間と手を繋いでなんかいなくて推しだけを見てる。その完全無垢な純粋さから成るつながりだからこそいいなぁと思う。

そんで私は今のところ"推す"側としての素質がない。自分の中で一番好きなアーティストのCDでもほとんど買わないしメディアも見きれない。まだ対象に出会ってないだけなんだろうか?
三畳

三畳