はぐみ

明日、私は誰かのカノジョ シーズン2のはぐみのレビュー・感想・評価

4.5
留奈編を見ている時はシーズン1よりペラいなあと思っていたけれど、江美編になった瞬間の痛みがすごい。見ている間中ずっっっと苦しかった。

シーズン1はどこか他人事だと思える異世界での、今を生きる為の依存についてのお話だったのでまだ逃げ道があったけど江美編には逃げ道がどこにも無い。シーズン1は無くてもいい依存先を断ち切れば救われる世界線だけどシーズン2は断ち切っても救われない所かまず断ち切る依存先が無いんだもん。シーズン1で夜の怖さを描きつつ若いが故の依存先の自由を描いておきながら、シーズン2で水商売の賞味期限を描くの怖すぎない?ブラックではあるけれど一応はファンタジーな本を紐解いたはずが闇金ウシジマ君を開いてしまったみたいな気持ちになりました。


努力せずに得たものはいつか絶対に崩れるんだなというのが、江美編から得た教訓です。普段から夜のお店のママになる人が必ずしも綺麗な訳ではないことが多いのは何でなのかなあと思っていて、でもあれは若くて綺麗な女の子が顔にかまけて価値を周りに創出して貰っていた時間に自家発電していたからなのかなあって思った。元々持っていたものが価値として輝く時期なんていつか終わる。私も未来の自分の為に努力するってことをしないといけないなあと思った。

入山法子さんの無理矢理笑った時の引き攣った笑顔を見た時、本当に心が痛いと感じた。人の心を逼迫させる貧しい笑顔だった。勿論美人なんだけど、ちゃんと皺があって、不幸なんだろうな、、、って確信めいて思わせるあの感じ、素晴らしかったです。シーズン1のもえちゃんにしろシーズン2の江美にしろ、男性がやらかしてくれて本当に良かった。自分を幸せにするのは自分だね。留奈ちゃんは自分で決別出来るの、偉い。

見ていて楽しかったのはシーズン1だけど、ズシンと来たのはシーズン2でした。いつかシーズン2の世界とは縁が無いと笑って見られるようになりたいと心に決めました^_^

私も自分で自分を幸せにしよう!!!
はぐみ

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