風の旅人

リーガルハイ 2ndシーズンの風の旅人のレビュー・感想・評価

リーガルハイ 2ndシーズン(2013年製作のドラマ)
4.0
正義という観念の危うさ。
たとえば一つの出来事をA側から見たときとB側から見たときでは別の様相を呈するように、真実は一つではなく、複数の「物語」として制作される。
絶対的な正義を主張するとき、それは他者への暴力と化す。
羽生晴樹(岡田将生)が目指す誰もが幸せになれる社会は素晴らしいが、そんなものは絵空事に過ぎない。
現実の人間は美しさと醜さを合わせ持つ不完全な存在だ。
小御門研介(堺雅人)はトリックスターとして振る舞い、本音と建前に支配された世界の欺瞞を暴く。
他者を顧みず、欲望の赴くままに。

余談だが、NEXUSの羽生晴樹のモデルは、NEXT INNOVATIONの日向徹(『リッチマン、プアウーマン』)だと思われる。
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