こいももか

家出娘のこいももかのレビュー・感想・評価

家出娘(2022年製作のドラマ)
3.2
「日本では1日平均10人以上の子どもが親を自死で失っていると推定される」とエンディングに書かれている。

1日10人、、悲しむことがわかっている子どもを置いてでも死を選ばないといけなかったのはどんな想いだったのだろう。

自死で母を亡くした女の子が、父が新しい女の人と一緒に住まないかという話を振り切って家出して母の妹のところへ。
叔母と姪の、少ない会話だけで進んでいく物語。

ハンドカメラでドキュメンタリー風に長回ししたような、身近に感じる自然な映像。ふたりでおじいちゃんおばあちゃんのところに行くところ、お墓参りして泣くところ、せつない。誰も悪くないのに、かなしい。

娘がお父さんのところに笑顔で帰って、高台に行って「生きたる」って決意するところ、見られてよかった。生きるで、よりも強い、挑戦的決意を感じる関西弁。
こんな風に、前に進めるといいけど、そうじゃなくて苦しんでる子どもたちも多い気がする。考えるきっかけになった。
NHK総合で放送。
あしなが育英会協力だった。