初めはうーんって感じやったけど、話が進みに連れてタイトルの意味も自分なりに咀嚼できてきて、徐々に面白くなっていった。
「ウチの夫は仕事ができない」
直球やなーと思ったし、1〜2話見るだけでは、司がそこまで仕事できない人と思えなかったし、正直これ上司と会社側に問題があるんじゃない?って思いながら観てた。笑
実際話が進んでくると、このドラマの中での仕事ができないの意味がわかってくる。
それは人生において、仕事において何が重要になるか。
司が仕事において自社の売上だけに固執せず、本当に誰かのためにやろうとすること、したことが裏目に出てミスに繋がる。
人生において、プライベート(家庭)を大事(重視)にすることで、仕事が上手に回すことができなくなる。
不器用で、二兎を追って二兎を得ることができず、性格から他者に頼ることもできず、仕事ができないとレッテルを張られていただけであった。
何かを得ると何かを失う。
途中人間らしさがすごく出ていて、仕事ができる(周りに認められたり慕われたりする)ようになってきたからこそ、謙虚であった部分、綺麗で純粋だった部分を忘れてしまい、それが仕事や家庭にまで露わになってしまうのがものすごくリアル。
こういうときに周りが見えなくなったり、人の気持ちに鈍感になってしまったり…。
指摘されることが少なくなったら、等身大の自分を見れなくなって取り返しがつかないことになる。
司の場合は、その取り返しがつかなくなる前に、周りがちゃんと指摘して気づかせてあげていたのがよかった。
それもチームリーダーが、ちゃんと自分の失敗を棚に上げて、同じ轍を踏まないように阻止をしていく。
徐々に単なる組織ではなく、チームらしくなっていく感じがよかった。
チームも本当に初めと大きく変わっていてすごかった!
それにしても最終回は本当に感動。
仕事だけが全てじゃないから、仕事一筋になれない人が仕事ができないと言われるのであれば、それで本望だと言わんばかりのセミナーでの司の言葉が胸を打つ。
仕事を大切にする人、家庭を大切にする人、子供たちを大切にする人、家庭以外のプライベートを大切にする人、長い人生の中でどこに重きを置くのかは人それぞれで、色んな人が共存していて、それが受け入れられるべきであることを改めて実感できたドラマ。
正直こんなメッセージ性があるドラマだとは思わなかった!
まあそれでも「二兎(仕事とプライベート)を追って二兎を得られないこと=仕事ができない」になるのは、少々納得いかない。笑
これからは全て追って全て手に入れられる時代になりそうな予感もする。
まあとりあえず、松岡茉優演じるさあやは最初から最後まで理想的すぎる妻であったことは言うまでもないし、主演2人の夫婦関係みたいなのがスッと入ってきて、理想的だなーと思った。
P.S.
俺ならあの素晴らしすぎる弁当は絶対残さない!!笑
社内で自慢しちゃいそう。笑