Finn

ハリー・パーマー 国際諜報局のFinnのレビュー・感想・評価

4.2
元祖"黒縁メガネの英国スパイ"の復活!
イギリス・アメリカ・ソ連が核兵器開発に躍起になっている冷戦下の1960年代を舞台に、ハリー・パーマーと国際諜報局のメンバーが大活躍。

イギリスらしいユーモアありアクションあり、読めない展開のどんでん返しあり!

007シリーズと双璧をなし、映画「キングスマン」がオマージュを捧げたスパイ映画の原点が、約57年振りにドラマとして映像化された作品。キングスマン観た人は、あのシリーズがどれだけオリジナル版の映画と原作に影響を受けていたかが分かると思う。

007とかミッション・インポッシブルのようなド派手なアクション作品ではないけど、謎が謎を呼ぶ重厚なストーリー展開で「何が正しいの?誰を信じたらいいの?!」ってのめり込んで、全6話一気に観ちゃった。
主人公ハリー含め、キャラクターたちが完璧じゃないところもいい。内面的な弱さとか疑念とか、人間臭くてヒーローすぎないヒーロー像が好みでした。

国に仕える人たちは上流階級の裕福な家出身ばかりの中で、労働者階級のハリーが主人公なのも異色な気がする。イギリスっていう国はいまだに階級社会だから。
ジーンが結婚よりスパイとしての仕事を優先したのカッコよかった!ポリコレって言われるかもしれないけど、結婚が全てじゃない。

やっぱり60年代のファッションが最高!!推しのルーシー・ボーイントンの服装が全部大好きすぎたし、ルーシー美しすぎて眼福。ああいう格好したいなぁ…。
男性陣のコートにハットと傘っていうシックなコーディネートも大好き。

5、6話でようやく全貌と黒幕が判明していくから1話だけ観ても楽しめないと思うので、時間ある時に一気見するのをオススメします。
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