つめけん

ウルトラマンデッカーのつめけんのレビュー・感想・評価

ウルトラマンデッカー(2022年製作のドラマ)
3.7
王道。清々しいまでに王道。
王道を突き詰めて面白いのは凄い。

でも、王道すぎて殆ど言うことがない。
取り立てて良かったところとかはなく、ずっと一定の面白さのまま最後までいった印象。

前作主人公の扱いがちょうど良かった。カルミラがどうののエピソードは本編でやれと思ったけど、それ以外は良い塩梅だった。特にラストバトルでサポートに終始したのはマジでナイス。

ダイナの扱いも丁度良かった。出すぎず出なさすぎずな感じがオシャレ。


良くなかったところは、アガムスの話を引っ張りすぎた点 これに尽きる。
あまり興味もなく共感もイマイチできないキャラクターの「悲しき過去…」は見ていられない。動機は逆恨みでしかなくて説得力に欠けるし、純粋悪ではないけどそこまで同情の余地があるタイプでもない中途半端な悪さだし、何より戦闘シーンにおいてあまり強くないのがキツい。

中盤以降デッカーにやられて敗走する展開が何度もあったのと、最終盤に敗北して記憶喪失になるけど即回復するっていう、ノってないときの井上脚本みたいな安い展開があったのが最大のマイナスポイント。

味方側の優しさに依存して生き残ってるだけで、カナタが容赦しなければ、リュウモンが非情であれば、最後まで生き残らず死んでただろうなってのが本当に情けなさすぎる。悪役として威厳がない。ついでに言うと、使役するテラフェイザーも強くもカッコ良くもなくオリジナリティもないのが良くない。
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