『私たちのブルース』
原題　우리들의 블루스
話数　全20話。
人生の終わり、絶頂または始まりに立っているすべての人々の甘くて苦い人生を応援する、済州(チェジュ)島が舞台のドラマ。
嗚呼、泣き笑いどころか喜怒哀楽を共に出来た～🥺。ロスやわロス私たちのブルースろす。。。
イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ウビン、※ハン・ジミン(『ハンスとウニ』の高校時代の回想シーン)、チャ・スンウォンなど超豪華俳優陣が主演。
もうチョイ詳しく書くと、

トラック雑貨商のイ・ドンソクを俳優イ・ビョンホン(足を鳴らし手を叩いて客を呼び込むあのリズム癖になった。)

ドンソクの初恋の相手ミン・ソナを女優シン・ミナ(キム・ウビンとの絡みがあってほしかったなぁ笑2015年から実生活で交際をスタート)。

プルン銀行支店長チェ・ハンスを俳優チャ・スンウォン(この俳優さんは皮膚が弱いに違いない)。

鮮魚店経営のチョン・ウニを女優イ・ジョンウン(個人的には今作品のイチオシ！情が厚く熱いし異性間の親友はあり得んと思てるが、彼女となら有りかも)。

マッサージショップ経営のコ・ミランを女優オム・ジョンファ(今一話だけみたドラマ『医師チャ・ジョンスク』でもエエ味だしてる。唇が妙に色っぽい)。

船長パク・ジョンジュンを新韓流四天王の俳優キム・ウビン(いやはや顔はそないに唸るほどのイケメンってわけちゃうんやけどかなり男前オーラでてる)。

海女1年目のイ・ヨンオクを女優ハン・ジミン(生意気やけど可愛い)。

スンデクッパ店経営のチョン・イングォンを俳優パク・ジファン(元ヤクザもんが似合うなぁ)。

氷店を経営のパン・ホシクを俳優チェ・ヨンジュンが演じる。

朝方3時、済州のプルン村。
ウニ（イ・ジョンウォン）の一日は早く始まる。水産市場の競売を終えると鮮魚をさばいたり客を相手にしたりと奔走する。
一人娘をアメリカにゴルフ留学させ、ソウルで一人留学費用を稼ごうと大変な思いをしている銀行支店長のハンス（チャ・スンウォン）も同じだ。その頃、故郷プルンの銀行支店長の座に発令が出てハンスが済州に行く。生臭さを洗う間もなく忙しく働くばかりのウンヒにときめきが訪れる。。。

今作品は、のっけから小生の心を引き込む。
ロマンスや友情を洞察力豊かに描いてたし、ドラマチックであり、大笑いできた。
また、感動的でもあるのがウリなんかな。
登場人物は、まぁ人間誰しもやけど欠点だらけの人間で、経済的な問題や精神的な問題など、さまざまな苦難がリアルで普遍的なものに感じられる。
コンチネンタル・アコーディオンのサウンドトラックとイタリアの歌が、島の雰囲気を盛り上げてたかな。
監督は、さまざまな登場人物やフラッシュバックを明確にし、混乱しないようにするのが実にうまい。
個人的な見解やけどキャストも完璧で、まるで彼らのために役作りをしたかのようにすら感じる。気立てのいいウニがムードメーカーで小生が愛すべき存在です。
ハン・ジミンもまた、可愛くて甘い顔をしています。
どの俳優よりも落ち込んだ演技がうまいチャ・スンウォンや、可愛い友人を完璧に演じるウム・ジョンファの出演も素晴らしい。
男性陣では、イ・ビョンホンが説得力抜群で、強烈なキム・ウビンは小さなスクリーンへの強い復帰を果たしています。
今作品にはたくさんのキャラとさまざまなストーリーがあり、物事が長引くことはあないし、これがまた潔い。
たとえ既出の問題であっても、今作品では新鮮で感動的なものになる。
今作品はオムニバス形式で、物事を面白く保つために抜群のテンポになってた。
済州島の海産物市場で働く人々を描いた番組が、これほどまでに嵌まるとは。。。

今作品の物語は、それぞれ愛、喪失、生老病死、そして、うつ病への対処というテーマを扱っていた。
タイトルが示すように、このシリーズには多くの悲しみ(ブルース)があるけど、その何倍もの希望がありました。
弱さや痛みを感じる瞬間には、喜びや、たとえそれが儚いものであっても、未来への希望を感じる瞬間があった。

イ・ドンソク（イ・ビョンホン）は済州島の小さな村で生まれ、今は島でトラックを使って物を売っている。
彼は済州島に引っ越してきたばかりのミン・ソナ（シン・ミナ）と関わりを持ち、2人は自分のトラウマを探り、過去を癒し、少なくとも未来への道筋を見出そうとするようになる。

チェ・ハンス（チャ・スンウォン）は済州島で生まれ育ったが、本土に移住。
家族の誇りだった彼は、初恋の人チョン・ウニ（イ・ジョンウン）と再会するまで、完璧な都会人という幻想をそのままに、故郷に戻った時のように貧しくなってしまった。
ハンスとは違い、ウンヒは成功している。
複数の会社を経営し、家族を養い、魚市場で働く人々の寮母を務める彼女の物語は、ハンスと絡み合うが、シリーズ全体にとって重要なウェイトを占めている。
ウンヒはこのシリーズの要であり、すべての物語が回転する軸であり、すべての物語を支える共通点かな。

イ・ヨンオク（ハン・ジミン）はこの1年間、ヘニョ(海女)としてやってきたが、その気さくな性格と周囲の男性に対する開放感から、多くの噂が立っていた。
それでも、漁船の船長であるパク・ジョンジュン（キム・ウビン）は、温かい心を持った男で、イ・ヨンオクと恋に落ちるが、二人の関係は愛すべきものであると同時に揺れ動く。。。

上記の登場人物に加え、今作品で語られる最も説得力のあるストーリーは、2人の高校生を取り巻く物語である。
恋に落ちたジョンヒョン（ペ・ヒョンソン）とバン・ヨンジュ（ロ・ユンソ）は、ソウルの医学部への進学を考えていた。
小さな島から逃げ出したいというヨンジュの気持ちに押され、2人は父親に隠れて愛を育む。
ロミオとジュリエットのような関係かな。
シングルファーザーで元友人のチョン・イングォン（パク・ジファン）とバン・ホシク（チェ・ヨンジュン）の子供であるヨンジュが妊娠したことで、彼らの計画は大混乱に陥る。

今作品は、この若いカップル展開きら、中絶と親になることを探求する。
18歳で中絶するには若すぎるという障害と、子供を残すための医師からのプレッシャーが、このシリーズで存分に発揮されています。
このシリーズは、2019年に韓国の裁判所がようやく中絶を非犯罪化する判決を下したものの、これに対する行動はすぐには行われず、2021年になってようやく有効になるという現実を認識しているんかな。
しかし、その希望と同時に、非犯罪化はアクセスのしやすさを意味しない、特に妊娠初期にヨンジュが恐怖のために中絶を求めないという押しつぶされそうな現実がやってくる。
ヒョンは、このような状況下で、ヨンジュが望むことを実現するために最善を尽くし、尊重し、サポートしている。
しかし、今作品が描くのは若いカップルだけでなく、彼らの父親たちでもある。
彼らの父親を通して、ヤクザ生活と貧困の影響を明らかにし、命がけだった友情がどのように崩れ去るかを見ていきます。
時間をかけて削られるのではなく、たった一言で粉々になる。
実際の人間関係でもあの一言が決め手になることが多々ある。
2つの家族がどのように結びつき、どのように喧嘩し、取るべき行動について意見が分かれるのかが、このシリーズで最も説得力のある部分となっていると思う。
しかし実際には、今作品には、メンタルヘルス、年齢、階級、悲しみ、恐怖などを生々しく探求した、誰もが楽しめるストーリーがある。
相互に関連する人生を覗くさまざまな窓から、視聴者は何らかの形で自分自身を映し出すことができると思います。
世代を超えて、今作品は、愛にあふれた喜びから身の毛もよだつような悲しみまで、想像しうる限りの感情をぶつける世代を超えたストーリーテリングを成功させてるかな。

大勢のキャストを扱うんは物語上大変なことやと思うし、フラッシュバックや視点の移動を何度も行いながらそれを行うには、熟練の技が必要やと思う。
その分、各キャラのあらゆる要素がダイナミックに作り込まれているのがよくわかる。
さらにもう一歩踏み込んで、特定のストーリー（各エピソードには、その人物にちなんだタイトルが付けられている）に飛び込む場合でも、1つのエピソードが互いに切り離されているように感じることはないかな。
その辺りが巧いねんなぁ今作品は。
製作陣がこのシリーズで行った膨大な数のキャラ研究を、個々のビネット(フランス語で「小さな 物語」を意味し，短い事例や試験の小課題，あるいはエピソード（episode）と並び， 小話，逸話のことっすね)に分けることなく実行することは、うまくつながり、人を優先したストーリーを語ることの巧みさを示している。
みる人各々が思う主人公は違うとは思うけど、個人的にはチョン・ウニ役のイ・ジョンウンが『私たちのブルース』の主役であると思ってます。
俳優陣が総出演する中、この偉業は決して小さなものじゃないかな。
このシリーズの軸となるウニは、傷つきやすく、激しい。
愛情深い一方で、厳格な面もある。
彼女は容赦ない強さを持ち、その強さを追求すると、なぜそうでなければならないのかが見えてくる。
さらに、今作品には、BTSのパク・ジミンとソンウンによる感動的なOST"With You"が収録されてる。
圧倒的なメロディーとエモい核心を持つこの曲は、このシリーズを貫くものかな。
感情的に重く、愛に満ちたこの曲は、シリーズをひとつにまとめています。
今作品は、キャラの成長や発見を犠牲にすることなく、壮大で美しい物語を完成させた巧みな作品でした。
これほど多くのキャストが出演しているにもかかわらず、一人ひとりのキャラがダイナミックで完成度の高いものになっているのは本当に驚きです。
嗚呼、ロスやわロス。
私たちのブルースろすっすわ。

良かったーーーー。
泣けます。。。

個人的には久々の大ヒット‼️

最終話、観ました。
総合して良かったです。

フォローしてる方々の高評価につられて1話大体1h×全20話を1週間ほどで完走。

序盤は、これ何の話なんだ？市場の話？？って感じでしたが、みなさんの感想の通りだんだんと心に沁みてくる作品でした💦

マイ韓ドラベスト1位は「賢い医師生活」なのですが、本作も似たテイストで済州島で暮らす様々な人間が織りなす人生についてのお話でした。


まず、毎話終盤のいいシーンで流れる挿入歌が良すぎて涙🥲
HEIZEのThe last、BTS JiminのWith you、韓ドラおなじみの10cm etc…の選曲&その流れるシーンがほんと素晴らしいです。
最近よく韓国のドラマ観てて、曲の使われ方や刷り込み上手いなぁと。
その曲が流れてくるだけでもう結構うるうる。

お話自体は、若干スロースターターなものの、生きていく事のつらさ、喜び、美しさがギュッと詰まってます。

特に3話の終盤、ヨンオクとヨンヒ回、チュニとウンギ回は、自分の意思に反し涙がほろほろ🥲

「私たちは不幸になるために生まれたのではなく、幸せになるために生まれてきたのです」
というメッセージは、まさにその通りだなぁと。

この世界に生まれてきた誰しもが、幸せを願う権利がある。不幸になりたいわけなんてない。
でも、ちょっと目を向ければ目を背けたくなるような現実もある。それでも、自分の半径5mの人達はずっと幸せであってほしい、幸せに生きてほしい。そう思わせてくれる作品です。そして、最後の最後にさわやかな感動と余韻が残りました。

• #韓ドラhey