のぞみ

HEARTSTOPPER ハートストッパー: シーズン2ののぞみのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます


去年、観終わったけれど感想がうまく書けず、時間がかかってしまった。

待っていました、シーズン2。
音楽がとてもすき。聴いてるだけでわくわくする。
シーズン2は、ニックとチャーリー以外のことが描かれてうれしかった、人間関係がひろがって、よりみんなのことを知れる。
タオとエルにはきゅんきゅんさせられた。
たくさんのおめでとうを伝えたくなった。

お姉ちゃんが心配していたように、どうしてもいじめられないかなとか傷つかないかなとかヒヤヒヤしながら観ているので、何事もなくおわるとホッとするし、なにかあるとつらくなる。
見守るだけなのにこんなにもつらいなんて、ふたりのしあわせを守りたい。

カミングアウト問題。
どうしてカミングアウトはしなくてはならないのか。
受け入れられるかはわからない不安を抱えて、ニックの兄やダーシーの母親のような態度を取られたら傷つくし。
認めてもらえたら、受け入れてもらえたらうれしいけれど、チャーリーのいうように義務ではないのだから。
やさしい虹がみんなに届くいいな。

パリ旅行、丁寧に街並みや美術館をしっかりと描いてくれるので行ってるような気分になれてたのしかった。





1
恋人になって2ヶ月記念にチョコレートあげるのかわいすぎる。
隙あればキスして、くっついていたいふたりがいとおしい。
カミングアウトは予想よりもきついこと、みているだけでもよく伝わる。
お姉ちゃんが心配していたように、どうしてもいじめられないかなとか傷つかないかなとかヒヤヒヤしながら観ているので、何事もなくおわるとホッとする。
見守るだけなのにこんなにもつらいなんて、ふたりのしあわせを守りたい。

2
成績が下がる。
はじめての恋人はそれだけ影響力がある。学業と恋愛の両立は、むずかしい。
イモジンがベンをすきなのもモヤモヤ。ベンの本心がちゃんとわかれば安心するけれど
弟をゲイにしたやつをみたかったという兄の心境もまたリアル。バイであったとしてもそんなのどっちでもよくて、兄がどんな人物かよくわからないけれど受け入れる気は今のところなさそう。
たのしいデートもあっという間に壊される。
万人に理解してもらうのはむずかしい。わかり会えないひともいる。マイノリティは我慢して、心無いことばを浴びせられないとならないのか。
どんなセクシャルでもカミングアウトされたときに相手がたいせつなひとなら受け入れられなかて、認められなくても傷つけるのはよくないと思う。
なにか犯罪を犯したわけじゃないし、存在してはいけないなんてこともない。
おなじ人間、だれかをすきになることはとても尊いことなのだから。

タオとエルにも距離が生まれる。
進路のことだし仕方ないことだけれどさみしいね。
完全に調和したってすてきな表現。
一緒にいたいなら闘うしかないっておしえてくれる。
タオのお母さんいいひと。
ついに告白を決意。タオがんばれ。
シーズン2は、ニックとチャーリー以外の話もあるのがいい。

3
ラグビー部の先生が味方なの頼もしい。
あんなふうに理解がある大人が彼らのちかくにいてくれると心強い。観てるあたしのヒヤヒヤをすこし緩和してくれる。
恋が勉強の障害になることもあれば、活力になることもある。ふたりにとって前向きなパワーにどんどん育っていけばいいな。

毛先がカールしたタオもかわいくてすきだけれど、髪を切ったタオはクールですてき。
デートは互いにたのしまなきゃね。
がんばりが空回りのタオみてると親友のままのほうがとは思ってしまうけれど、この想いが恋ならば、親友を乗り越えて恋人になるしかないのかな。
チャーリーとタオのハグに涙。

「きみを傷つけるやつと闘うよ」
力でのつよさはなくても、心のつよさはあるチャーリー。こんなことを言われたら泣いちゃうね。ポロポロ涙が落ちていく。
「ストレートじゃないと公表するべきって空気がある。義務みたいに。でもちがう」
なにも約束してないよとかカミングアウトはすこし忘れようとか言ってくれるチャーリーはほんとやさしいし、ニックのことをちゃんと考えているんだなってつたわる。
望むときに望むように公表してほしいというのも本心だろうし、ただすこし恋人だと言いたいけどというのもまた本心だからせつない。
そうか、公表しないと隠さないとならなくなるのか。そのたびに否定するのも傷つくよね、きっと。
チャーリーはほんとやさしいなぁ、ニックのことほんとに大事にしてる。

4
「また秘密なのもたのしいよ」と言ってくれるチャーリーに救われる。
ちらっと目を合わす、ふたりだけの世界をかんじた。
「僕はエルが隣に立つと感電死しそうだ」ってタオかわいすぎる。
おなじベッドじゃなくても手をつないで眠れる。
タラのバレエ発表会のふたりすてき。イラストの雪がキュート。
「たいせつなのはわたしたちよ」
ちゃかすのは照れ隠し?
タラがチャーリーに悩み事を打ち明けてるの新鮮でいい。
シーズン2は、人間関係がひろがって、よりみんなのことを知れる。
パリは語り合うには最高の場所

「子守はいや、自分をたいせつにしたいの」
ベンは未だにチャーリーに未練があるのかな。
ニックとタオがすこしずつ打ち解けていくのがいいよね。見てると照れちゃうけど。

5
タオの告白をやさしく受け止めるチャーリー、ほんといい子すぎる。
愛されるべきいいヤツだと言ってくれる友だちの絆はそんな簡単にはこわれないよ。
描きたいな、描く姿がすきだと返せるタオからつたわるエルへの想いにじーんっとする。地球上でいちばん美しいと思っているくらいにエルのことがすきなんだよね。
すきを感じればいい。
ついにエルとタオが!おめでとう。
キスしてるとき、足が跳ねてるのプリティ・プリンセス思いだした。
チャーリーの食の細さは精神的なものもある。理解したい、慰めたい、たいせつだと言ってくれるニックがチャーリーの支えになるといいなと思いながらポロポロ涙がこぼれた。
フランス語を流暢に話せるニックにのぼせちゃうのもわかる。
ついにお父さん登場。

6
恋の花があちらこちらで咲き誇る。
先生たちまで。
ニックもついに公表に。
キス以上はまだできない。

7
アロマンティックとアセクシャルの実体験。
恋愛とセックスが至上とされる世界でそれに魅力をかんじない。
ひととちがうという疎外感を募らせながらも表現することばがないんだ
一方で自由だ。
プレッシャーと期待から解放される多幸感、しあわせな思い出が詰まった。
いつも安全だとかんじられる場所をなにかにして残したかった、ただそのことばだけでタオのわだかまりも消えたんじゃないかな。
きみに夢中で無知な僕は受けた。
「僕はこの程度だ、望まれるときに望みに従う、あとのときは無価値だ」
「いまもしあわせだと頭の中の声が言う、無価値な僕に見合わない」
「許しを求めるのは楽になるためだろう」
ごめんじゃ償えない、マシな人間になってもうだれも傷つけるな。
謝ろうとしただけ進歩だけれど、そんなベンのもとに虹は届かない。
ニックの兄はほんとどうしてこんなにも意地悪なのか。
離婚してるから父と疎遠になるのは仕方ないけれど、父に期待してしまうニックが可哀想だったし、気を遣ってカミングアウトしようとしてたのを兄は台無しにするし、なにを気にしてたのかってかんじでニックが関心ないと言えたのはよかったし、いまの自分がすきだと言えたのももっとよかった。
ニックの兄はダメダメだから余計にチャーリーの姉がかっこよくみえる。
チャーリーママにニックが受け入れられてよかった。
つぎはダーシーママかな。

8
つらすぎる経験はずっと心に居座る。
チャーリーの心に居座るいじめのつらさ。
ニックとタオがふつうに話してるのうれしい。
相手が避けるのにどうやって向き合えばいいの?タラ
諦めずに向き合うしかないニック。
同性愛への嫌悪は想像を絶してた。
チャーリーが話してくれてよかった。
ニックがいてよかった。
躊躇うI love youのゆくえは一体。
のぞみ

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