女性達の生きづらさを表現したフェミニズムドラマ。いずれもメタファーを内包し直接的な描写ではないため考察のしがいがある。いずれも30分程度の作品ばかりなのに上質。個人的にはエピソード5のカモの話が好きだった。

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
“消された女”
30分でサクッと観れる新アンソロジードラマ。仕事と両立しながら小説家として大成した主人公を演じたのはイッサ・レイ。黒人であること、女性であることの生きづらさを暗喩的に表現する。白人男性たちの中身のない会話が怖い。

◆ 第2話
“写真を食べた女”
主演はニコール・キッドマン。息子は彼女を選び、母は認知症な上口が悪い。彼女は過去の楽しかった思い出を馳せながら写真を食べる。鮮明に映る当時の情景。しかし大切なのは今。一方通行な想いが円環のようにくっつくラストは心地よい。

◆ 第3話
“棚に上げられた女”
ベティ・ギルピン主演。束縛と自由。男は最大限の愛を体現したのだろう。ただその想いは永遠に続くことはない…キレイと賢い、どちらかを選択する必要はないのだ。解放と破壊、自立。ラストは長年の習慣は簡単にとれないの意だろうか。

◆ 第4話
“肌に噛み痕を見つけた女”
主演はシンシア・エリヴォ。恐ろしい話。女性の社会進出を後押ししたい思いと世間がそうではない矛盾が錯綜。彼女が仕事に復帰し邁進するほどに傷痕がメタファーのように増える。ただラストの展開が上手く噛み砕けなかった。

◆ 第5話
“カモに餌付けされた女”
主演はメリット・ウェヴァー。これは面白かった！一時の優しさに救われ、カモに愛情を注ぐようになる。カモは束縛男のメタファー。生活に慣れてくると上に立ち暴言を吐き暴力まで振るう。自分の意思で立ち上がる主人公が良かった。

◆ 第6話
“自分が殺された事件を解決した女”
自分が死体として目の前に。私はなぜ現世に残っているの⁉︎ 姿が見えない一方で、とあるきっかけで現世にも影響を及ぼすことができる。刑事の捜査に間接的に力を貸しながら事件を解決に導く話。シンプルにオモロい。

◆ 第7話
“夫を返品した女”
隣の芝生は青い。長年どんなに尽くしても横柄な亭主関白面が変わらない夫。返品して違う夫を試してみたがしっくりこない。人間とはないものねだり。裏を返せば相手のことを誰よりも愛していたという愛の教科書のような話。結構笑った。

◆ 第8話(最終話)
“馬に魅せられた娘”
主演はフェイヴェル・スチュワート。父親が殺され復讐を誓う。牧師の娘は彼女の復讐を止めようとする。まさに聖書の“赦し”をテーマにした内容。終盤のアルフレッド・モリーナとの対面からラストまでの流れは心地良かった。

• #EDDIEドラマ2022
• #AppleTV+オリジナル

TikTokのおススメで、「棚に上げられた女」が流れてきて、面白そうやったからそれだけ観よと思ったけど、結局全部気になって鑑賞👍🏻
(全部観て良かった)

1話ずつ、不思議でなんか色々考えさせられる！
個人的に3話と5話が面白かった😂
観ながら、よくこんなストーリー思いつくな〜って観てた笑

すごく好きな題材のドラマ。
「キレた」と題名では表現してるけど、
まぁ要は黙っちゃいねーよ！という話たち。

GLOWに出てた2人が出てるし、
それぞれのエピソードのキャスティングが最高。
また新たなエピソードたちを見たい。