Tatsu

ウイニング・タイム -レイカーズ帝国の誕生- シーズン1のTatsuのレビュー・感想・評価

4.2
めちゃ面白かった。今やアカデミー賞監督となったアダム・マッケイが、近年のハイテンションな実録ものの作家性を思う存分発揮させながら、再びジョン・C・ライリー呼んできてるのがグッとくる。70年代末から80年代のロサンゼルス。レイカーズの絶頂期を切り取り、青春映画的な、奮闘、高揚、儚い後味を残す。ライリーは勿論、マジックジョンソン役のクインシー・アザイヤのチャームや、いつもと違う感じのジェイソン・クラークなど、役者陣も生き生きしている。35ミリと時折8ミリを入れ込むフィルム撮影と細かいカッティングで、時代の荒々しさを際立たせる。登場する男性キャラクターのほとんどがダディイシューを抱え、ライリー演じる主人公のバスもトキシックに描かれている辺り、スポーツものの解体にも見える。2話目をジョナ・ヒルが監督。音楽はマッケイ組のニコラス・ブリテルにロバート・グラスパーを掛け合わせる豪華さ。OPのThe Coup「My Favorite Munity」のかっこよさ。
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