ヒロシー

ウイニング・タイム -レイカーズ帝国の誕生- シーズン1のヒロシーのレビュー・感想・評価

4.0
制作総指揮と1話の監督がアダム・マッケイ、しかもHBOということで、『サクセッション』パターンだな〜と思いながら見始めると、その1話が余りにもアダム・マッケイ過ぎてびっくりした。下ネタ上等の演出、挟まれる露悪的なテロップ、おまけにザラザラなフィルム撮影。そうかと思っていたら2話の監督はなんとジョナ・ヒル(『ミッドナインティーズ』を思わせる演出が面白かった)。この余りにも濃いマッケイ味でドラマの1シーズンは胃もたれしないかと危惧したが、この演出こそがバスケの試合シーンにマッチしているし、その他の男臭い人間ドラマをより滑稽に消費させてくれる。面白かった。バスケを知らなくても全然大丈夫!

ちゃんと今の時代のテレビシリーズにもなっている。人種問題やマスキュリニティの問題は言わずもがな、親が子に与える有害な影響というテーマが一番興味深かった。ジョン・C・ライリー演じるジェリー・バスと、彼の娘ジーニーの爆弾を抱えた関係が見もの。

ベストエピソード:8話。ザ・中間管理職な二人の一喜一憂が面白かった。エイドリアン・ブロディ、こんな役でもやっぱりすごくいい。
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