新井順子P×塚原あゆ子演出作品。
困っている人に傘をさすドラマ。
RADWIMPSの主題歌が流れるタイミングがこの二人らしいなって。
実際の法律改正や、身近に起きていることをテーマにしながら、その中で苦しむ人たちに手を差し伸べられないか、真正面から描いた作品。
ドラマの最初は、ドラマらしくわかりやすいトラブルではじめて、だんだん違うメインテーマに変わっていく流れで、ある意味分かりやす過ぎるのだけど、
大きなトラブルに見えていたものが、法律によって手を差し伸べることのできるものなのだと、明確に提示することが大事だったんだろうな。
そんなドラマの良さを最大に高めていたのは、有村架純と中村倫也の掛け合い。それだけで楽しくて、面白くて、たとえどんなトラブルを請け負っていたって、飽きさせない魅力がある。
この二人の言葉が、行動が芯があって、優しくて、かっこいいから、このドラマは良作になっている。
ファスト映画の回も電動スクーターの回も見終わったあと温かい気持ちになれるドラマ。
個人的には、法律に則って正しいことをしてきた石子と羽男が、最終回SNSで対抗したところがちょっと残念。私はそんなにSNSのこと信じてないし、SNSでの呟きが、あまり人間の声だと思えないし、情報がどんどん新しく入ってくる中で、人々の関心は移ろうものだと思うから。
困っているなら声をあげて欲しい。
困っていることを1人で抱え込む社会は嫌だ。
ほんの少し誰かの雨を覆ってあげられたら。
そんな傘になれたのなら。