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初恋の悪魔のmoneのレビュー・感想・評価

初恋の悪魔(2022年製作のドラマ)
4.0
初回〜3話くらいまでは、とわ子からの期待値が上がりすぎていたのもあって、あれ?これ見続けられるかな?という印象。けれどクライマックスに近づくにつれて、ああ、またも坂本脚本に振り回されていくんだなというワクワクしながら舌を巻く。

正直トリック自体はMIUやミステリという勿れの方が巧妙な気がする。けれど、この作品はあくまで事件に纏わる人を描いたヒューマンドラマだろう。個性を殺す「常識」の上に成り立つ社会においていかに自己評価・自己肯定・自己受容を保つことが難しいのか。鹿浜鈴之助に自らを重ねずにいられる人はいったいどれほどいるのだろうか。第5話「人は人。自分らしくいればきっと未来の自分が『自分を守ってくれてありがとう』と言ってくれる」という台詞と図書館のシーンにこのドラマは集約されるし、きっとここがやりたくてこのドラマ撮っているのだろう。

演者も流石のキャスティングで、絶賛されている林遣都、松岡茉優の一人二役は素晴らしかったし、以前から好きだった柄本佑に加え、この作品で仲野太賀にもハマった。
そして唯一無二の満島ひかり。また坂本脚本でナポリタン食べてる満島ひかりを見れて満足である。
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