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警部補アーノルド~チェルシー捜査ファイル シーズン1のくりすぷすのレビュー・感想・評価

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派手さは全く無く、ストーリーも地味目だがなかなか面白い。主人公の比較的冴えない風貌の警部補は識字障害・ディスレクシアで事務仕事は苦手。妻はアートギャラリ―経営のバリキャリ。主人公は夫婦2人名義のフラットを妻に追い出されて、テムズ川の船に仮住まい。相棒のインド系女性は産後仕事に復帰したばかりで、こちらもインド系の夫がリモートワークと家事をこなしつつ、赤ん坊の面倒を見ているが、夫は一日中赤ん坊相手にストレスをためていたりする。部下二人は黒人男性と白人女性、恐らくおおむね英国の人口比に則した人種の正しい人員配置。「(男女)離婚後、女性と結婚した元妻」や「20年まえのフーリガンへの復讐」など、とても現代の英国の一般庶民を静かに映し出している気がする。舞台は一応、超高級住宅地チェルシーだけど、美しい風景を見せたかっただけ?それとも他の地域だと英語の発音がわからなくなるの?とか下らんところで勘ぐってしまった。続編希望。
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