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ウェンズデー シーズン1のmoneのレビュー・感想・評価

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
3.0
前評判に比べてハマらず。アリス、チャーリーとチョコレート工場、ビッグフィッシュ等で見られたような、ティムバートン独特のゴシックでグロテスクな世界観が展開しきれていないように感じられた。
原作のアダムズファミリーと見比べてみないとなんとも言えないけれど…映像化するにあたってホグワーツ参考にしすぎでは?ハリポタパロディが多すぎてその二番煎じになってしまっているのが残念。既視感を覚える箇所が多すぎて、ティムバートンこんなもんだっけ?とさえ思ってしまった。(唯一ハンドは良かった)

主演のジェナ・オルテガのウェンズデーはアイコニック。当たり前だけどYou出演時とは全く別人で最初誰だか分からなかった。
ただ彼女のサイコ性と正義感がどう両立するのか。友達、恋人、家族ら他者との関係をどのように築いていくのかというプロセスの描写の浅さが気になった。
己の孤独と向き合い、彼等が自己受容に至ることで他者との関係に踏み出せるようになるプロセスはやはり「初恋の悪魔」の鹿浜をはじめ、「The end of f***ing world」 、「サイコだけど大丈夫」ぐらい丁寧に描かないと響かないだろう。
あとは途中からウェンズデーのコミュニケーション不足と暴走についていけなくなった。とことん友達みんな自立して正義感もあって良い子たちすぎる。(この辺の脚本もハリポタみを感じた)

色々書いたけれど、自分自身、このないものねだりの感想にちょっと辟易している…もっと素直に楽しめられれば良かったのかな。S2に期待。
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