カミワザ

ウェンズデー シーズン1のカミワザのレビュー・感想・評価

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
4.3
映像の雰囲気はちゃんとティム・バートンといった、外さない感じが良い。

しっかりホラーを演出しつつも、残る印象はウェンズデーの可愛さが完全に勝っているって所が唯一の減点要素。
更に彼女の振舞いは、ツンデレの「ツン」要素しかない。詫びない・媚びない・悪びれない、そして皮肉的な語り口がなんとも魅力的。
そんなウェンズデーを演じた、ジェナ・オルテガ自身も、フェンシングに、チェロ演奏、変な踊り!?を自ら演じている多才な子。

ウェンズデーの魅力を前面に推す導入の面白さから、後に謎めいたホラーミステリーへと展開していく仕込みも実に上手く、このファーストシーズンを一気に視聴してしまった程。

脇を固めるキャラクター達も魅力的。
ウェンズデーと正反対の陽キャなルームメイト人狼のイーニッドの他、セイレーンに、ゴルゴン族等・・・
人間社会で適合しない「のけ者」たちが通う学園は、まさにおもちゃ箱をひっくり返したように個性的なキャラ達が躍動する。
「ハンド」なんかその名の通り「手」だけのクセして感情移入しちゃう不思議キャラ。
更に1991年の『アダムスファミリー』で初代ウェンズデーを演じたクリスティーナリッチも出演しているのも興味深い。

本作は『アダムス・ファミリー』を知らなくても楽しめるし、きっちりシーズンで完結する点では、敷居が低くライトに楽しめるお勧めのドラマだと思います。
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