このレビューはネタバレを含みます
一言で言えばアダムスファミリーがNetflixの学園青春ドラマになったものだが、そのどちらの良さも生かされていて、青春ドラマが好きな自分には期待を超える素晴らしい作品だった。
エマ・マイヤーズ演じる友達がかわいすぎるところとか、お約束だけどロマンティックなプロムの場面とか、非アダムスファミリー的な青春映画の魅力の方が強い映画ではある。
ルーマニアで撮影されたというロケーションは屋外も内装も美しく、その点でハリーポッターを確実に超えている。アダムスファミリーのアメリカの似非ゴシック風の雰囲気から本物のヨーロッパゴシックに模様替えした感じだ。
後半はこれぞネトフリのドラマな感じのストーリー展開なのは少し残念で、中盤までの雰囲気で終わらせてくれればよかったのにと個人的には思ってしまう。ウェンズデーがみんなに好かれすぎているのが違和感の元なのではないか。
前作ファンは満足していないかもしれないけれど、変わった組み合わせの青春映画としてすばらしい作品だと思う。
(ネタバレ的なツッコミをすると、キスして触れたら過去見えて犯人分かりましたというのは、ミステリーとしては腰くだけな感じ。またキスしたら豹変して悪い人というのはあまりにありがちかもしれない)