わらびもち

ウェンズデー シーズン1のわらびもちのレビュー・感想・評価

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
4.2
「アダムスファミリーとの関連」

元祖である映画、アダムスファミリーからのキャラクターがあらゆる方法で登場して画面に蘇ってくれただけで嬉しかったです。

初代ウェンズデーを演じてたクリスティーナリッチーが先生役で出てるのを知ってから見ると、2代目ウェンズデーのジェナオルテガと向かい合ってるシーンの時とかに、実はウェンズデーは2人いるっていうことに目をキラキラさせずにはいられませんでした。

ハンド(Thing)も扱われ方は映画の時から変わらず、やけどドラマの中で何度も良い役をしててウェンズデー以外の登場人物との絡みも面白かった。

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「ヴィジュアルについて」

もちろんティムバートンが監督してるということでビジュアルは文句なし。

ウェンズデーのファッションも現代感があって、モノトーンを基調としつつも、レザージャケットやチェッカー柄のベスト、マーチンの厚底ブーツ、革のリュックやショルダーバッグなど小物やディテールにも目が行きました。現代の流行とウェンズデーなりのお洒落の仕方がマッチしていて違和感はありませんでした。

ルームメイトとの対比もあってカラフルなイーニッドの世界観と際立って可愛かったです。あの部分カラーの髪も可愛い!

ネヴァーモア学園の制服も青ストライプでそもそも可愛いけど、ウェンズデー特注の黒がやっぱりアイコニックでお洒落!ネクタイいいな。

モンスターのデザインも、これはティムバートンやな、ってすぐ特定できるようなデザインでした。大きな目が特に。

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「ウェンズデーの感情の芽生え」

両親の育て方もあり、感情を出さずに冷血で今までやってきたウェンズデー。
しかしネヴァーモアに来てから、クラスメイト、中でもルームメイトやタイラーとの出会いがウェンズデーの固く閉ざされていた感情の扉を隙間ほどかもしれないが開けることになる。それが良かったのか悪かったのか、本人にしか分からないと思うけど、やっぱり感情は出したところで良い結果になる事もあるということは分かったと思う。

「恋愛と友情における感情」

ルームメイトのイーニッドとウェンズデーの友情が育まれる過程は毎エピソード見ていてほっこりしました。
最後は感動しました。友情って素晴らしい。。ビアンカとも友人かつ、切磋琢磨できる良い競争相手として良い関係になりそう。
ユージーンの養蜂家スピリットにある連帯も、助け合い精神を教えてくれた。

恋愛においてはタイラーなんですけど、一途でウェンズデーがどんなに振り払っても僕はどこにも行かないからってちょっと怖いなと思いつつそれでもロマンチックで人思い。そういう人は信じていい、心を許しても良いって感じで行動に移すのも感情の為せる業なんだと思いました。

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「学園ドラマとして」

ストーリーは、ハリーポッターとサブリナダークアドベンチャーを混ぜたようで、私としては最高の組み合わせでした。
ただし、それが万人受けを狙っていてアダムスファミリーのレガシーを引き継げているのかは不明です。私はエンターテイメントとしては満足なのですが、期待の中にはもう少しティムバートンの色とかストーリーの深さがありました。

ですが犯人探しのミステリー要素としてはミステリー初心者の私からすると満足できるような展開でした。犯人絶対あの人やと思ったらまんまと最後騙されました。

けどウェンズデーの冷血な態度とか、毒舌が好きなので、感情も良いけどそれでも芯はブレないでほしい!それこそこの冷たい世の中を生き抜く為の一つの武器なのだから、、。
私の中のロールモデルです。スマホ持たへんから背筋もめっちゃ良いし、そこも憧れです。笑

なんやかんや、シーズン2に期待です!!