まめた

ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-のまめたのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

実話と知ってみると面白いと思う。家族のサスペンスドラマだと思うとつまらないだろう。劇的なことがあまり起こらない。淡々と事件の詳細や家族の内情が明かされる。少し難しい。ドキュメンタリーや裁判ものが好きな人ははまりそう。一気見する方が良さそう。

通報した時に息があると言っていたのに調べでは2時間前に亡くなっていたことが分かっている。この点だけがあやしい。2時間の間に隠蔽したのではないかと邪推してしまう。でも事件は本人の性格や生い立ちや人間関係を見て邪推しがちだが証拠がすべてであるから結末は正しいのだろうな。

マイケルピーターソンと付き合っていたスタッフがドキュメンタリー制作に関わっていたこと、ドキュメンタリーは真実と思いがちだが制作した側の意図や主観で作られているので真実とは限らないことがらあるとわかった。

最後の方にマイケルが人間は見せかけで見せたいように見せる、聞かれなかったから言わなかっただけだというセリフがよかった。人間の表裏が見えるドラマだった。これが実際の事件をもとに作られたドラマだというところがさらに怖さを増幅させる。本当のところはわからないままだったな。

コリン・ファースが出ているから見たが、他の出演者も豪華でびっくり。コリン・ファースは60こえてまた新しい境地にいったなと思う。普通のおじさん役を見たことがなかったからかなり新鮮。人間らしいおじいさん役、中年の恋愛もの、悪役とか色々やってほしい。実話ものだからリアルな描写にしてあるのか肌の質感や皺がくっきり見える撮影の仕方になっていたのかな。役者皆表情豊かでとてもよかったと思う。ハリウッド映画にはない良さだな。
まめた

まめた