このレビューはネタバレを含みます
旧来のBLは、表向きは男子と男子でも、実際には女子が男子の身体を借りてしたいことが描かれている面があって。
だから、LGBTQ+をテーマにした作品というよりも、むしろ、女性の内面を描いた作品という面の方が大きいと思ってる。
でも、このドラマの原作者はゲイである男性ということで、自ずと視点が変わる。そこがドラマ化された作品としては新鮮だと思う。
同性愛者の、異性愛者への一方通行と、ファンの、アイドルへの一方通行。
同性愛者の孤独と、オタクの孤独。
両者を掛け合わせることで、描かれる事象がより普遍化するという試みなのかなあ、と。
ドラマ自体は、松岡広大くんの演技が素晴らしく、後半中尾くんも良かったけど、原作が連載中だからか、急に終わらせた感じが…。
最終話の前の話まで、一星は普通の人とはちょっと違う感覚の子だったのに、最終話は全くの常識人になっているし、シャニスマのファンの反応も、簡単すぎるし…。
結構気合の入った企画のように感じるのに、ドラマ本編の話の展開とか配分とかについて、もっと計画的にできなかったのかなという気がしてしまいました…