✒️あらすじ
サラリーマンの磯森晶は、小説家の妻苑子と2人暮らし。幸せなはずだがどこか冷めた夫婦生活を送っていた。ところがある日、晶が女性になってしまう。それは、身体的性別が変わってしまう「異性化」だった。晶は「異性化証明書」をもらい社会復帰するが、初めてのブラジャーに初めての化粧、そして初めて男性を意識するという感情も芽生え出す。妻・苑子は、どんどん女性になっていく夫に戸惑いながら も変化を受け入れ、夫婦を続けるが...
✒️感想
あくまで架空の設定ではあるが、元々の性別から違う性別に変わってしまう「異性化」をテーマにしたドラマ。
ジェンダーレスが色んな視点から丁寧に描いてて、割と思ったより面白かった。
現実では体と心の性別が一致せず、体を心と一緒にする性転換手術があるけれど、それとは全く訳が違いますね...
夫婦とはなにか、男女とはなにか？
もっともっと多様な価値観と事情があって、それが複雑に絡み合って、時には深すぎて理解出来ない時もあったんだけれど、考えて考えて、そういうことなんだろうなと腑に落ちる。みたいな事が見てて多かった。
今ある、子供の作り方とか避妊の仕方とかそういう性教育ではなくて、性に対する男性視点と女性視点をたっぷり描いてるので、こういうタイプの性教育もありなんじゃないかなと思う今の私。
このドラマを見て、何か一つレベルが上がった気がします。
良作でした。
✒️作品情報
『個人差あります』と題して、2022年8月6日から9月24日まで東海テレビ放送制作・フジテレビ系列の「土ドラ」枠にて放送された。
突然性別が変わる架空の設定、「異性化」を切り口に、夫婦や恋愛の多様なあり様を描くラブストーリー。
